漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

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ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

2014-04-18 | 薬草・生薬
エンゴサク延胡索はその塊茎を生薬として胃の痛みどめなどとして
漢方薬に配合されます(安中散、開気丸など)。
辛、苦、温、肝、脾、心、肺 活血行気、止痛

延胡索にもいくつか種類があり、これは散歩道で見つけたジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)

猫がはねてるように見えます。



こちらはまだ開いていない花のようです。
奥にスミレが写っていますが、比較するととても小さな植物。
昔、スミレを太郎坊、この延胡索を次郎坊と呼んだのだとか。

ケシ科なので有毒とのことですが、
ずいぶん前に北海道でエゾエンゴサク(蝦夷延胡索)の花が料理について出てきたことがあります。
調べてみたら蝦夷延胡索は無毒で料理に使われるそうです。
植物はなかなか一筋縄ではいきませんね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (けん)
2014-04-19 12:32:53
おお~
俺はウサギが飛び跳ねておるように見えました。
こんな風に野草なんかを見るのも楽しいですね♪
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けんさんへ (やく)
2014-04-19 13:36:21
けんさんはうさぎを想像しましたか。
ピンと立った耳みたいなところと、しなやかに白く伸びたところが、元気そうな印象を与えてくれますね。

昔の人はこんな小さな植物にも親しみのある名前を与えて遊んでいたなんて優雅だと思います。。
地方によっては絶滅危惧種に指定されているとか。
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エゾエンゴサク (ushi)
2014-12-18 13:57:13
はじめまして。
ここは漢方と自然の話題があって面白いですね。(双方とも私のドツボの好みです)

エゾエンゴサクの根茎は、生薬のエンゴサクとして使用できるほどの成分を含むと言われます。
ご存知のとおり生薬のエンゴサクは、中医学的には、理気疎肝の温性の生薬ですから、虚証・熱証に単独で使用すると問題が生じると思います。
よって、「無毒」というわけではないかと。
ちなみにアイヌ民族が食べていたのは、この根茎ですが、鹿肉や鮭などを寒い地方で常食にしているならば、このエンゴサクのような理気疎肝の食べ物は、いいアクセントになるだろうな、とも思います。
地上部はあっさりと癖のないおひたしなどで食べられますし、私も気が向けば春先少量食べますが、大量に食べて問題がないといえるかどうかは不明です。
参考までに。
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ushiさんへ (やく)
2014-12-18 14:20:06
ushiさん、コメントありがとうございます。
体質と合わないものを大量に食べるとどでれも弊害があるかもしれず、過ぎたるはなんとかですね。
北海道で食べたときは肉料理のそえに蝦夷延胡索の花がついていて、素敵な気分でいただくことができました。
料理の腕も中医学に通じるものがありますね。
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