漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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胡麻の花、亜麻の花、ついでに綿の花

2020-08-24 | 薬草・生薬

ゴマの花、草丈は1mほどあります。花の下茎には次々と実が。この中にたくさんの胡麻が入っているのでしょうね

黒胡麻のほうが薬用 白胡麻のほうは麻油、香油として使用する(紫雲膏をつくる時もこれを使う)

生薬名、胡麻仁(ごまにん):滋養肝腎・補益精血、潤燥滑腸

つまり、肝腎を補って元気を支え、腸を潤しカサカサ便を解消する

秋から冬は、実や種のものが次々とできて、いわゆる旬。
これらを食べると季節の体づくりができるようになっています

こちらは亜麻の花 ご存じ亜麻仁油の正体がこれ。

この種は「大胡麻」または「亜麻子」といい袪風止痒作用をもつ。補益作用はないそう。

以前紹介したメハジキの種子は「ジュウ蔚子」(小胡麻、三角胡麻)といい肝腎不足の視力減退や肝熱による頭痛、目の充血などによいとのこと

綿の花も咲いていたので撮ってみた。上が白ワタ、下が青ワタ。いずれもアオイ科。

生活に身近なのに、意外とその正体を知らない植物たち

地元の植物園「くらしの植物苑」にて。