漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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夏至末候、半夏生ず

2015-07-02 | 薬草・生薬
先日「夏至を過ぎこれで1年の半分が過ぎました」と自然観察会で教わり、そんなふうに暦はあるのかと気が付いた。

で、夏至を過ぎた今頃を暦では何と言うんだっけ?
夏至末候「半夏生ず(はんげしょうず)」
半夏(カラスビシャク)が生えてこるころ


(手前の怪獣みたいなのはスギナが枯れたもの)
勢いよく伸び始めた田圃のあぜ道に生えていた、これが半夏。
このころに降る雨を半夏雨というそうで、昨日は梅雨らしい雨が降ったなあ。

漢方界では、カラスビシャクの塊茎の外皮を取り除いて乾燥させたものを生薬「半夏」といい、毒性を除くために炮製してある(製半夏)。
化痰止咳平喘薬で、半夏厚朴湯はすでポピュラー。
二陳湯や半夏白朮天麻湯、温胆湯、半夏瀉心湯など咳に関わらず、のどやみぞおちあたりのつかえを下におろしてスッキリさせる働きを持つ。

このごろ来局される常連さんは、
「『勝湿顆粒』の季節になったわ~」などとしみじみつぶやく。
勝湿顆粒にも半夏がたっぷり配合されている。
梅雨時のけだるさや頭重、胃のむかつきや下痢などによく効く。


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