漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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骨を丈夫にするには

2008-12-08 | 老化・血流
今日の朝日新聞夕刊記事から

食の健康学「カルシウム④摂取過多は効果ナシ」

じゃあ、摂らなくてもいいの?
と思ってしまいますが、よく読むと

骨に必要なのはカルシウムだけでなく、
カリウム、マグネシウム、ビタミンK、ビタミンDなども必要。
なので、
単独でカルシウムだけ摂取してもさほど骨が強くなるわけではないとのこと。

そして日本人は、
欧米人より牛乳をたくさん飲むわけでもないし、カルシウムをガバガバ摂取しているわけでもないのに、骨粗鬆症による骨折率は比較的低いそうです。



さらに日本女性の40~55歳で比較したところ
野菜や果物を多く摂る人の方が乳製品を多く摂る食習慣の人よりも骨密度が高め。

漢方薬にも、
筋骨を丈夫にすることを目標にした処方があり、それによって足腰の痛みや神経痛などが改善されるのですが、
その処方の中にカルシウムがどっさり配合されているわけではなく、多種類の生薬が配合されていて(野菜類がたくさんつまっていると考えてもいいかも)、そのためミネラルなどの栄養バランスが高まっているのです。
さすが数千年の経験の積み重ねによって作り出されたレシピです。

もうひとつ、
ミネラルが豊富にバランスよく含まれているものとして忘れてはならないものは、海の恵みでしょう。
結局、
野菜と魚介類の多いアジアの食事が骨の健康には適しているということになるのでしょうか。

ちなみにカルシウムとマグネシウムの摂取バランスは2:1がいいそう。
もちろん骨を丈夫にするためには、適度の負荷を体に与えて筋骨を絶えず鍛えておくことも大切。また、やせ過ぎは骨にも筋肉にもよくありません。


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