江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

大須

2012-10-15 23:33:16 | 日記
大須の大道芸では、毎年泊まる旅館がある。
その近くに、古墳を祭った日出神社がある。
去年までは横から社殿が見えたのだが、
今年は木が鬱蒼と繁り、鎮守の森らしく見える。
今日帰りしな詣でに行くと、朝市が開かれていた。
0と5の付く日に開かれるそうだが、出会ったのは初めてだった。
のぞいて見ると、地元産の野菜が安い。
衣かつぎがある。
実家に戻っていたときそれで親父と一杯やろうと思って捜したのだが、
売っていなかった。
それがあったのだから、嬉しい。
そのほか”だるまれんこん”と呼ばれるもの、大粒の銀杏、
かぶな、などなどたっぷりと買い求めてしまった。

旅館とは毎年泊まっているだけに、馴染みが深くなってきている。
今朝は88歳になる大旦那が、自分でたてたコーヒーを振舞ってくれた。
水は観音の水というものにこだわり、
そして若いときからたてていたと言うだけあって
香りといいなかなかの美味だった。
そして大旦那と酒の話しになった。
飛騨高山に「鬼ころし」という有名な酒がある。
名古屋近くの清洲にも同じ名前の酒がある。
何か関係があるのかと思っていたが、
なんと木曽川の水を使った酒は「鬼ころし」と呼ばれるのだとか。
真偽の程は分からないが、
暴れ川の木曽川の水を使うと「鬼ころし」になるとしたら、
ご先祖の思いが伝わるというもの。

大須は都心近くにありながら、どこかに鄙(ひな)の匂いもして
面白い街である。


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買い替え

2012-10-09 23:28:23 | 日記
突然掃除機が止まった。
安全装置が働いたのかと思ったが、
なにをしても動かない。
分解しようとしたが、途中で挫折した。
ひっぱたいてみた。
そうしたら少し動いたが、焦げ臭いにおいがしたので、諦めることにした。

購入して6年少々。
補償期間を過ぎてすぐに壊れるなんざ、しゃれた真似をしてくれるじゃねぇか。
掃除機に凄んでみても、仕様がない。
が、この掃除機の前のは、10年以上使った。
この掃除機、大はずれだったのだろうか。

家電量販店に行く。
掃除機の品数の多さに驚く。
我が家は小さい方が良い。
なんとなく目星は付けたものの、踏ん切りがつかない。
するとそこにその目星を付けた品のメーカーから派遣された人がいた。
そこで尋ねてみる。
壊れた掃除機は6年しかもたなかった。
以前は10年以上もったのに、と。

メーカーの人は正直な人だった。
弱点はスイッチのところ。
早いと3年で壊れる場合も。
今はどのメーカーも国内で生産しないで中国で組み立てている上、
コスト削減で、ともかく安い部品をかき集めているから、
昔のように丈夫で長持ちというのはできないのだとか。
そして耐用年数は、値段の高い安いに関わらず同じくらいなのだそうだ。

大阪の大電機メーカーに部品を納品していた知人は、
仕事を中国にとられ、失業してしまった。
そのとき
「中国にもっていくなんて、馬鹿だよ。品物が粗悪になるだけさ」
と捨て台詞を吐いた。
その通りになってきているのだろう。
でもそうさせたのは、消費者なのかもしれない。

中国で大量生産している衣料品メーカーのシャツを見比べていたら、
襟の形がそれぞれ違っていた。

結局そのメーカーの人の正直さを信じ、勧める掃除機を買うことに。
ところがいざ使おうとして、今までのと余りに使い勝手が違っていて、
途惑ってしまった。
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今日の新宿芸術天国

2012-10-08 00:50:50 | 日記
母親が手術を受けた。
その間父親の個展があり、
9月10日以降私は、仕事の日以外実家で過ごしていた。
母親は無事退院し、
足の悪い父親との生活も、
今まで通りと行かないまでも何とか近い状態に整えることもできた。

そして今日。
僅か9日間人形を持っていなかっただけなのだが、
最初の「かっぽれ」のとき、なんとも自分が遣っていて自分でないような、
不思議な錯覚に陥ってしまった。

実家に帰っている間、人形のことは全く考えられなかった。
こんなことは独立後20年間で初めてのことだ。

糸を取り損なう、持っている糸を落としてしまう、

私はこの初めての感覚を、楽しんだ。
そして僅か4分少々の「かっぽれ」を遣い終わる頃に、感覚は現実に戻っていた。

京王デパート前は、雨上がりの涼しい風と淡い日差しに包まれ、
ゆったりと人は待っていてくれた。
余りに早くから待っていたのが申し訳なく、
私は時間前の”番外編”を披露。
皆緩やかな笑いに包まれ、
私はその後の30分を、たっぷりと楽しんだ。

人形を遣うこと以外は、1ヶ月丸まる先送りしている。
大変なことは分かっている。
が、気は充実している。
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