江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

今日の新宿芸術天国

2012-10-08 00:50:50 | 日記
母親が手術を受けた。
その間父親の個展があり、
9月10日以降私は、仕事の日以外実家で過ごしていた。
母親は無事退院し、
足の悪い父親との生活も、
今まで通りと行かないまでも何とか近い状態に整えることもできた。

そして今日。
僅か9日間人形を持っていなかっただけなのだが、
最初の「かっぽれ」のとき、なんとも自分が遣っていて自分でないような、
不思議な錯覚に陥ってしまった。

実家に帰っている間、人形のことは全く考えられなかった。
こんなことは独立後20年間で初めてのことだ。

糸を取り損なう、持っている糸を落としてしまう、

私はこの初めての感覚を、楽しんだ。
そして僅か4分少々の「かっぽれ」を遣い終わる頃に、感覚は現実に戻っていた。

京王デパート前は、雨上がりの涼しい風と淡い日差しに包まれ、
ゆったりと人は待っていてくれた。
余りに早くから待っていたのが申し訳なく、
私は時間前の”番外編”を披露。
皆緩やかな笑いに包まれ、
私はその後の30分を、たっぷりと楽しんだ。

人形を遣うこと以外は、1ヶ月丸まる先送りしている。
大変なことは分かっている。
が、気は充実している。
コメント
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