木村新氏は画家である。
今日久しぶりにお会いした。
彼は風景を得意としている。
私の父とはまた違った色彩感覚で、面白い絵を描いている。
私の横で突然ノートを取り出し、何か書き始めた。
詩を書いているという。
この頃はすっかり絵より言葉の世界にはまっていると言う。
何か言葉を言って、と言われた。
丁度人形を遣い終わったばかりだったので、「糸あやつり人形」と言うと
数秒考えてから「うん、出てきた」
それからものすごい勢いで詩を一篇書き上げた。
それを頂いたので、ここに紹介したい。
「いとあやつり」 木村 新 作
宇宙から細い細い
糸がよれながら
神の服がほつれる
地球の水が赤くなり
青い海は
まんげきょうのものになり
あなたのひとみのもとが からまった
道の横の花の命の
すがたみ
うつったのは
今の足の先
ただ見ていたのに。
今日久しぶりにお会いした。
彼は風景を得意としている。
私の父とはまた違った色彩感覚で、面白い絵を描いている。
私の横で突然ノートを取り出し、何か書き始めた。
詩を書いているという。
この頃はすっかり絵より言葉の世界にはまっていると言う。
何か言葉を言って、と言われた。
丁度人形を遣い終わったばかりだったので、「糸あやつり人形」と言うと
数秒考えてから「うん、出てきた」
それからものすごい勢いで詩を一篇書き上げた。
それを頂いたので、ここに紹介したい。
「いとあやつり」 木村 新 作
宇宙から細い細い
糸がよれながら
神の服がほつれる
地球の水が赤くなり
青い海は
まんげきょうのものになり
あなたのひとみのもとが からまった
道の横の花の命の
すがたみ
うつったのは
今の足の先
ただ見ていたのに。
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