江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

不思議なひととき

2013-07-22 23:37:14 | 日記
福島県内の3ヶ所の保育所、そして幼稚園を回ってきた。
それぞれに個性があって反応も違う。

私たちはよく、小さな子には難しいと言われるのだが、
これまで公演中に騒がれたことがない。
何故かはわからない。
全員が寝ているから、という訳ではない。
「黒髪」という地唄舞などでも、
そわそわしたりするときもあるのだが、
見ていないようで見ている。
「内容が分からなくても、感動するものがある」と
マリボルで言われた言葉を思い出す。
3歳以下だと「感動」まではいかないだろうが、
どこか気になる存在といったところか。

ある保育所では、各クラスごとに記念写真を撮った。
最後に0歳児、1歳児と写真に納まった後、
いつものように獅子で頭を噛んで回ったのだが、
その後獅子で、まるで犬か猫がじゃれるように子どもたちと絡んで
その反応を先生方と面白がっていたら、
それまでの緊張が少しずつ解けて、
恐がっていた子もそっと人形を観るようになり、
とてもくつろいだ雰囲気になった。
子どもたちは誰一人として騒ぐことも、むずがることも、
落ち着きなく動き回ることもない。
先生方も驚き、
「誰も帰ろうとしないよ」
「この写真を撮ればよかった」
先生方の手は、二人、三人、四人と子どもたちを受け止めていて、
誰一人手を離すことができない。
「こういう見せ方もあるんだね」
10分から15分ぐらいそうしていただろうか、
今まで経験したことのない、不思議な時間だった。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あだたらふるさとホール | トップ | 猪苗代湖 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事