買占め

「そんなことを言うと、いろんなところから買い物に人が集まってきますよ」
そう言われたが、もうそろそろ落ち着いても良い頃だと思う。

島根県・益田市に行って、ここでも乾電池が売り切れていると聞いた。
大分県・臼杵市でもミネラルウォーターが売り切れているそうだ。

きっと首都圏に溢れているのだろう。
滑稽絵を見ているようだ。

隣の駅は地震の翌日には買占めがあって、何もなくなったそうだ。
一昨日行ってみると、まだ牛乳は売り切れ状態だった。
我が町は、地震から３日たって
地震後初めて買い物に行ったら、ちゃんと牛乳が手に入った。
その差は何かと考えた。
我が町は古くから住んでいる人が多い。
隣の駅は最近駅前開発が行なわれたばかり。
もしかしたらそんなことも影響しているのかもしれない。

今回の地震では、津波の映像に衝撃を受けた。
毎日増えていく死亡者・不明者に心が痛む。
そして原発。
マスコミは視聴率を上げなければならないという思い込みの中で、
常に扇情的に報道する傾向がある。
今も海側ばかり映像が流れる。
しかし内陸の集落で、全家屋が崩壊したところもあると聞いた。

避難所にまだ電気も救援物資も届かないとき
闇が広がる中でテレビマンがインタビューしていた。
「何が欲しいですか」
「明かりが欲しいです」
と言ってその人は、テレビ用の照明を恨めしく見ていた。

私たちはマスコミに煽られることなく
地に足を着けて、今できることをしっかり考え、行動したい。

今の政府は理系が多いこともあってか、
しっかり情報を公開していると思う。
「水素爆発が起こりましたが、大丈夫です」
という報告を受けて怒った首相。
かつての政権では考えられなかったであろう。