江戸糸あやつり人形

江戸時代から伝わる日本独自の糸あやつり人形。その魅力を広めるためブログを通して活動などを報告します。

怒濤の如し、この夏

2012-08-29 17:07:29 | 日記
稽古を必要とする芝居を3本、それに加えて昨日は6時間半に及ぶビデオ収録。
怒濤のようなこの夏を、昨日やっと乗り越えることができた。
芝居ものをやると、何かと必要なものが出て来たりお付き合いがあったりで、
気が付くと赤字になっていたりするのだが、
このご時世、忙しいことは何よりだ。

昨日は動画サイトに流すものを収録したのだが、
「かっぽれ」「酔いどれ」「獅子舞」にもう1体加えて
それぞれその振りを想定して全く新しく作曲された音楽に合わせて
人形を遣うというもの。

企画は若い人で、現場にはインターネットを通じて知り合ったという人たちが
10数人手伝いに集まっていて、
それは私には初めての経験だった。
考えてみると私のパソコン経験は、全てが知人・友人のお陰で
そのお陰がまた一つ増えた感じだ。
彼らのメールのやり取りを見ていると、それがなかなかの熱気で
また出会ってみると皆気持ちの良い人ばかり、
日本はまだまだ大丈夫と思う。

渡された曲は8分足らず。
ところが「かっぽれ」部分の曲が、やたらと速い。
また全体にきっかけが細かくある。
ともかく何度も聞いて曲に慣れ、イメージを創って現場に向かう。

ところが実際に収録に入ると、
曲のテンポの速さに焦りが出て、手が追いつかない。
これも初体験。
私のリズム感は悪いほうではないと思うのだが、
ともかく速すぎて、人形がグズグズになってしまう。
手数を少なくして、曲に慣れるまで何度も人形を遣う。

絵コンテはカメラマンの頭にあるという。
カメラ位置を次々に変えて、またそこで何度も遣う。
良いものを作りたいという熱意が、ひしひしと伝わってくる。
結局休憩は昼食の30分だけ。
私もひたすら人形を遣い続けたのだが、
帰りの車を運転していて、
突然疲労感が押し寄せてきた。
そして10時半には、崩れるように眠りこんでいた。
コメント
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