ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『色即ぜねれいしょん』

2009-08-05 22:25:00 | 新作映画
----あれっ。この映画も観たのってずいぶん前だったよね。
確か、気に入っていたはずなのに、
お話するの、遅くニャい?
「うん。最初は
「シネマのすき間」で喋ろうかとも思ったんだけど、
ちょっと、下ネタが多いので自主規制」

----下ネタ?そこ外すして喋るわけにはいかニャいの?
「それは無理だね。
この映画のキモはそこにあるといってもいいくらいだもの。
原作はみうらじゅん、監督は田口トモロヲ
これは、あの快作『アイデン&ティティ』のゴールデンコンビ。
さてお話は、ざっとこういう感じ。
主人公の乾純(渡辺大知(黒猫チェルシー))は京都の仏教系男子校に通う高校一年生。
ボブ・ディランに憧れる彼は、ロックな生き方を目指している。
そんな彼が友だちから誘われる。
『フリーセックスの島行かへん?』。
かくして彼は仲間と3人で夜汽車とフェリーを乗り継いで隠岐島へ向かう」

----ニャるほど。ちょっと喋りにくいかも。
「でしょう?
この時代の高校生の頭の中って、アレしかないといっても過言じゃないものね。
ぼくらの頃にも、そんな噂に誘われて怪しげなセミナーに行った奴がいた。
それはオウムなどが出てくるより、はるか昔だけどね…」

----でも、そんな映画、どうやって
「シネマのすき間」の切り口を見つけようと思ったわけ?
「それは、ユースホステル。
これは懐かしかったなあ。
ぼくは行ったことなかったけど、
あのころ、旅と言えばそればかりを利用しているヤツいたからね」

----ユース?
「うん。これは本当に安い宿泊施設。
ただ、決まりが厳しくて男女別の相部屋が原則。
で、夜になるとミーティングと称されるものがあって、
みんなで歌ったり踊ったり語り合ったりする」

----あらあ、青春だニャ。
「その空気感が時代をよく出しているんだ。
ギターを抱えて歌うのは(峯田和伸(銀杏BOYS))。
その曲『旅に出てみよう』(※ここで聴けます)なんて、
吉田拓郎のファースト・アルバムだったかに、
歌い出しがまったく同じ歌詞の歌があった。
(※正しくは「街を出てみよう~」でした。
yama_eighさん、ご指摘ありがとうございました。
ほかにヒッピー役で岸田繁(くるり)も出ている。
このふたり、いまのミュージシャンなのに、
なぜか、“そういえばあの頃よくいたな、”って感じを見事に出している。
この映画は、それだけでもぼくにはフィット。
あと、オモシロかったのが主人公・乾純の両親。
これをリリー・フランキー&堀ちえみ
ふたりとも、やたらと物分かりがいいんだ。
だから、乾純は反抗する気も起きない。
歌を作れば『吉田拓郎みたいね』と言われる」

----ヒロインは?
「これはふたり。
ぼくのおススメは隠岐島で出会うオリーブを演じた臼田あさ美
プレスなんかには、いかにもいま風の美人で写っているけど、
スクリーンの中の彼女はいい。
僕もあの頃知り合っていたらコロっといっただろうね」

----あらあら。向こうが相手にしてくれないに決まってるのニャ(笑)。

         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「今もユースってあるのかニャ?」小首ニャ

その後にはペンションブームが起きた度

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