ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『キラー・ヴァージンロード』

2009-08-09 14:18:33 | 新作映画
----これって、俳優の岸谷五朗が監督したんだよね。
どんな映画になっているか、ちょっと楽しみ。
「そうだよね。
彼はキャリアも長いし、いろんな映画に出ている。
カメラの向こう側に回りたいという意欲は
けっこう前からあったんじゃないかな。
いきなり、オープニングはミュージカル風の展開。
『嫌われ松子の一生』と言って褒めすぎだとすれば
『いぬのえいが』のオープニング・エピソード『うちの子No.1』。
佐野史郎と渡辺えり子のかけあいを想像すると分かりやすいかな…」

----確か上野樹里木村佳乃の共演だよね。
主人公はふたりいるってこと?
「メインは上野の方だと思うけどね。
彼女が演じるのは“結婚したい女”・沼尻ひろ子。
幼い頃からなにをやらせてもいつもビリッけつ。
“どん尻ビリ子”のあだ名を持つ彼女は、
同僚や先輩を差し置いて、ついに明日の結婚式を迎えることに」

----そのシーンがミュージカル風ってこと?
「そう。お局様の
春日先輩を演じる高島礼子とのつばぜり合いが
とにかく観ていて楽しい。
そして続いて起こるのが、大家さんとの悲劇。
なんと、大家さんはひろ子のストーカーだった。
彼が、あの手この手を使って彼女とのツーショットを撮っていたという
その設定も笑える。
この役を演じる寺脇康文もまたノリノリ。
さて、そこに“ある偶然”が重なって、この大家さんは死んでしまう。
この“ある偶然”が、またオーバーな超スローモーション。
某ビールメーカーの山崎努と豊川悦司を思い出してもらうと分かりやすいかも。
さて、困ったひろ子は、とんでもなく大胆な行動に。
スーツケースに大家さんを詰め込んで富士の樹海へ。
そこで、彼女が出会ったのが“死にたい女”・小林福子。
美貌の持ち主でありながら、
なぜか男に恵まれずなんども自殺を試みるものの、
どうしても死ねないという彼女も同じく
『♪また死ねなかった!私、死ねないのよ』と、
ミュージカル風に歌い踊り出す。
かくして出会ったふたりは、
“死体を連れて、どこまでも”の、奇想天外な旅を続ける」

----ニャるほど。これは一種のロードムービーだニャ。
「そういうこと。
旅を続けるふたりの前には次々とおかしな人々が登場。
そしてその旅に、結婚式というタイムリミットが設けられているのがミソ。
ミステリーあり、ロマンスあり、ドタバタあり。
そこに、幼い頃からひろ子をかわいがってくれたおじいちゃん(北村総一朗)との
ちょっぴり悲しい思い出までノスタルジックに挟み込む。
まあ、これは監督・岸谷五朗が映画への思いを詰め込もうと
あれもこれも、やろうとした映画だね。
最初の映画ということもあって
どうしても気負いがあるのは仕方ないし、
ところどころ、そのやりすぎに付いていけない部分もあるけれど、
思いの強さは十分に伝わる。
そういう意味では、愛すべき作品と言えるかな」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「これはだまされてと思って観てみるのニャ」ぱっちり


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2 コメント

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Unknown (Ageha)
2009-09-14 22:49:33
悲劇ほど喜劇にミュージカルに
いっそ針を振り切ったほうがよかったかなって思いはありましたけど
結構楽しめました♪

あれじゃ~びりこちゃんものすごい不幸のスパイラルな…。

返信する
■Agehaさん (えい)
2009-09-15 22:38:17
う~ん。
確かに手慣れていないというか、
ごった煮なんですが、
あれもやりたい、これもやりたいという感じが、
ぼくには好感が持てました。

懐かしい、この映画、びりこちゃん。
返信する

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