ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『BALLAD 名もなき恋の歌』

2009-08-21 22:12:14 | 新作映画
※ちょっと辛口な部分もあります。
※もうしわけありませんが、各ファンの方は公開されてからお読みいただくことをお勧めします。


----これって、以前、映画話していた
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』の実写版でしょ?
しんちゃんが泣いているチラシを観たことある。
でも、例の事件で公開がどうなるか、フォーンもハラハラ。
結局、公開されるんだね。
「そう、よかったよかった。
ただ、個人的にはその前作
『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲』の方が好きなんだけどね。
さて、この実写版、監督が『ALWAYS 三丁目の夕日』山崎貴
冒頭部分は小学生の下校風景。
彼のデビュー作の『ジュブナイル』みたいな小学生群像劇で行くのかと…。
でもなあ…」

----でも?
「確かに原恵一が監督を務めた一連の『クレしん』のコンセプトは、
『大人も子供も笑って泣ける映画』。
でも、それって、あのしんちゃん独特のギャグの中にあったからこそ、
より生きていたという気がするんだ。
今回の実写版は、このギャグがすっかり消えて
いわば普通のタイムスリップ。
主人公もしんのすけでなく真一。
つまりは、普通のSFの枠におさまってしまった。
もっとも『嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦』を知らない人が観たら、
感動するとは思うけどね。
事実、ぼくの隣の人もすすり泣いていたし…」

----う~ん。でもこれって、そんなに泣ける話だったかニャあ?
「うん。話のベースとなるのは
真一(しんちゃん)がタイムスリップした戦国時代における
武将とお姫さまの身分違いの恋だしね。
アニメの方は、その設定に加えて緻密な時代考証がなされていた。
この実写版でも、たとえば合戦シーンなんかで、
長槍隊がまず槍で、しかも突くのではなく叩きあうようにして戦うなどという、
これまで大河ドラマなんかで描かれていたのとは一味違う斬新な描写があったけど、
それがかえって迫力を弱めている。
洋画だと、それに近いこだわりでは『ブレイブハート』があった。
でも、あちらは圧倒的な数の兵隊がいたわけだから…。
この場合、そこまで時代交渉にこだわったのがよかったのかどうか?
もとよりファンタジーの要素が強いわけだし、
もう少し開き直って
のびのびと描いた方がよかったんじゃないかなあ。
ファンタジーと言えば、
『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』以来、
定版となった感のある
“城壁よじ登り”も出てくるんだけど、
これが申し訳ないけど貧弱に見えてしまう。
資金、物量面では『ロード・オブ・ザ・リング』にかなうわけないんだし、
こちらも別のアプローチを観てみたかった気がする」

----役者の方はどうニャの?
「実は、主演の彼が
未来から持ち込まれたビールを飲んで気持ちよく酔うシーンがあって、
ちょっとドキッ。
しかもこれって後にもう一回出てくる。
ここはみんなびっくりすると思うよ。
ぼくのいちばんのお気に入りは、母・美佐子を演じた夏川結衣
その表情、ちょっとしたしぐさが
『クレヨンしんちゃん』の野原みさえそっくり。
これは、かなり意識していると、ぼくは睨んだね」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「“バラッド”と“バラード”は違うらしいのニャ」複雑だニャ


そういえば、三丁目じゃないけど、夕日が印象的に使われる度

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