ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『カムイ外伝』

2009-08-16 14:10:38 | 新作映画
----やっとこの映画のお話だね。
ずいぶん長い間、喋らなかったけどその意味ってあるの?
「どう言ったらいいのか、
日が経つにつれて、何から話していいか難しくって。
逆に言うと、一言で終わるんだけどね。
それはオモシロいってこと。
この映画には崔洋一監督ならではの
エネルギッシュな映画の魅力が詰まっている。
ただ、それは泥臭くて垢ぬけてはいない。
だからいまの映画を観なれた人にはどうかな?っていうのもあるけどね。
たとえば、CGだのワイヤーアクションだの、
そのレベルとかを話し出すと、
おそらく不満もいろいろと出てくると思う。
でも、それらをカバーするだけの熱さと言うか勢いが
映画そのものにあるんだ」

----確か、これってケガ人続出で
そのひとり、菊池凛子小雪に変わったんだよね。
「そう。小雪は
あの『ラスト・ブラッド』
ではCG多様で
アクションが全く生かされていなかったけど、
ここでは、アクションもいけることを証明して見せた。
物語の方は、有名な白土三平の漫画。
何度か中断されては続いている中から、
「スガルの島」編を原作にしている。
だから、いつものようにここではストーリーがどうのこうの言うのは意味ない。
物語はシンプル。
掟に縛られた世界に嫌気がさし、忍の世界を抜け出した忍者カムイ。
しかしそれは裏切り者として、追っ手と戦う運命を背負うことでもあった。
そんなある日、彼はひとりの漁師と出会うが…。
と、こういうもの。
ぼくのように原作を読んでいない人は、
後半の驚く展開に目を奪われると思うけどね」

----へぇ~っ。
そういうものなんだ。
ちょっと聞いておきたいのは
なぜ「外伝」と付いているか?
「カムイ伝」とは、どう違うの?。
「『カムイ伝』は反差別、反権力などの社会思想が色濃く映し出されている。
それに対して、『カムイ外伝』では、
抜け人として逃亡を続けるカムイの内面を深く描いている…。
と、まあ、これもプレスの受け売りにすぎないけどね。
ただ、その観点から見ると、
この映画はよくできている。
というのもカムイの絶望感、孤独感、そして無常観が
映画全編を支配するんだ。
漁師・半兵衛(小林薫)とその妻・スガル(小雪)、
そして娘・サヤカ(大後寿々花)一家と知り合い、
やっと平安な生活が訪れるかに見えたカムイ(松山ケンイチ)。
ところが、それも束の間、思いもよらぬ事態に見舞われる。
それも、カムイが抜忍だったからという、
まさにこの世の地獄に直面させられるわけだ」

----そうそう。松山ケンイチだったよね。
どう、合ってた?
「最初、キャスティングを聞いたときは、
耳を疑ったけどね。
いかにも平成の人って感じでスタイルよすぎ。、
果たして、この昭和を代表する忍者漫画世界に合うかなって。
ところがよくよく見つめていると、顔もなかなか似ている。
この松山ケンイチで『カムイ』をシリーズ化してほしいと、
今はそう思うな」



         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「土屋アンナの顔が怖いのニャ」もう寝る


地面から飛び出すなど、垂直のアクションがいい度

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