(原題:The Devil′s Tomb)
----いきなり、とんでもないタイトルの映画を持っていたニャあ。
「う~ん。
ここのところ、あまりにも折り目正しい映画が多かったし、
このあたりでちょっとこういうのもいいかなと…」
----“デビル”ということは“悪魔”が出ると思っていいの?
それとも何かのメタファー?
チラシを見る限りでは戦争アクションっぽいけど…。
「正直言って、このビジュアルは損しているね。
ぼくも最初は、これって戦争映画かと…。
ところが蓋を開けてみれば、大オカルト大会。
チラシの裏に書いてある
『これは、もうひとつの「天使と悪魔」だ』は、
さすがに言いすぎだと思うけど、
リードコピーの中にある
『エクソシスト』『惑星ソラリス』『ゾンビ』『シャイニング』『エイリアン』は
まだうなずけないでもない。
ただ、同じ『エイリアン』でも『エイリアン2』」
----それは分かるニャ。戦争映画だもの。
でも、ここにタルコフスキーはありえないのでは?(笑)
「いや、それが、
元ネタは『惑星ソラリス』。
実は、この映画の物語自体はシンプル。
中東の砂漠地帯の地下900メートルで発見された謎の遺跡。
CIAは考古学の専門家ウェスリー(ロン・パールマン)博士を中心とした調査隊を派遣し、
極秘に調査を行うが、なぜか消息を絶ってしまう。
そこでウェスリー博士の娘でもあるCIAのエリッサ・カーデル博士は、
戦争のプロフェッショナル、マック(キューバ・グッディング・Jr.)率いる
7人の精鋭からなる傭兵部隊を雇い入れ、
調査隊の救出作戦を開始する!」
----ニャるほど。
まあ、普通に考えられるのは、そこでエリッサと部隊の衝突が起こる!
「そうだね。それがあるから事態は悪い方へ悪い方へと進んでいく。
悪い方向に進むから、観ている方としてはスリリング。
さて、このサスペンスにどのようにオカルトが絡むかというと…。
なんと、その遺跡には、
顔中疱疹だらけの神父が生き残っていた!
しかも、この神父はバチカン所属。
胸には刃物で刻まれたような十字の傷痕、
そして口からは奇妙な液体を噴き出す…」
----ニャるほど。確かに『エクソシスト』。
オカルトホラーだ。
「そういうことだね。
で、問題なのはここ。
救出に向かった彼ら傭兵たちは、
それぞれに幻覚を見始める。
それがグラマーな全裸美女ならまだしも、
堕胎してこの世には生まれ来なかったはずの娘…」
----それは趣味が悪い。
「まあ、後は想像がつくよね。
これは、ここに棲む人間の常識を超えた存在が彼らに見させている悪夢。
で、これが『惑星ソラリス』たるゆえん。
しかし、この存在とは宇宙の生き物ではなく、
神によって封じ込められた堕天使。
そう、話は突如として“最後の審判”じみてくる。
で、このあたりになると、もうツッコミどころだらけ。
でも、それを言い始めたら、
この手の映画は終わり。全然楽しめなくなる。
というわけで、深く追求するのを止めて、
憑依されたグロテスクに姿を変えた“元人間”の恐怖と、
それを
赤い肉片と、ぐちょぐちょの髄液になるまでぶっ飛ばすガンアクションを
きゃあきゃあ言いながら(ぼくは言わないけど)楽しむってことかなあ」
----なるほど。それで
“戦慄のエクソシスト・バトルロワイヤル”。
“壮絶なるアルマゲドン・ウォーズ”。
まったく、宣伝する方もよく考えるニャあ
「しかも、もっとスゴイのは、
このラストが、いかにも続編がありますよって終わり方をしていること。
監督はジェイソン・コネリー。
彼はなんとショーン・コネリーの息子なんだって。
実は、レイ・ウィンストンまで出ているという、
まあ、好きな人にはたまらない豪華(?)キャスティング・ムービーだけど、
このウィンストンの役は、ネタバレになるし、言わない方が無難だろうね」
---え~っ。ネタバレなんかまである映画ニャの?
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「まさかどんでん返し系じゃニャいよニャあ」![なにこれ?](http://image.space.rakuten.co.jp/lg01/05/0000123905/17/imge502e63ewp4m3w.jpeg)
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----いきなり、とんでもないタイトルの映画を持っていたニャあ。
「う~ん。
ここのところ、あまりにも折り目正しい映画が多かったし、
このあたりでちょっとこういうのもいいかなと…」
----“デビル”ということは“悪魔”が出ると思っていいの?
それとも何かのメタファー?
チラシを見る限りでは戦争アクションっぽいけど…。
「正直言って、このビジュアルは損しているね。
ぼくも最初は、これって戦争映画かと…。
ところが蓋を開けてみれば、大オカルト大会。
チラシの裏に書いてある
『これは、もうひとつの「天使と悪魔」だ』は、
さすがに言いすぎだと思うけど、
リードコピーの中にある
『エクソシスト』『惑星ソラリス』『ゾンビ』『シャイニング』『エイリアン』は
まだうなずけないでもない。
ただ、同じ『エイリアン』でも『エイリアン2』」
----それは分かるニャ。戦争映画だもの。
でも、ここにタルコフスキーはありえないのでは?(笑)
「いや、それが、
元ネタは『惑星ソラリス』。
実は、この映画の物語自体はシンプル。
中東の砂漠地帯の地下900メートルで発見された謎の遺跡。
CIAは考古学の専門家ウェスリー(ロン・パールマン)博士を中心とした調査隊を派遣し、
極秘に調査を行うが、なぜか消息を絶ってしまう。
そこでウェスリー博士の娘でもあるCIAのエリッサ・カーデル博士は、
戦争のプロフェッショナル、マック(キューバ・グッディング・Jr.)率いる
7人の精鋭からなる傭兵部隊を雇い入れ、
調査隊の救出作戦を開始する!」
----ニャるほど。
まあ、普通に考えられるのは、そこでエリッサと部隊の衝突が起こる!
「そうだね。それがあるから事態は悪い方へ悪い方へと進んでいく。
悪い方向に進むから、観ている方としてはスリリング。
さて、このサスペンスにどのようにオカルトが絡むかというと…。
なんと、その遺跡には、
顔中疱疹だらけの神父が生き残っていた!
しかも、この神父はバチカン所属。
胸には刃物で刻まれたような十字の傷痕、
そして口からは奇妙な液体を噴き出す…」
----ニャるほど。確かに『エクソシスト』。
オカルトホラーだ。
「そういうことだね。
で、問題なのはここ。
救出に向かった彼ら傭兵たちは、
それぞれに幻覚を見始める。
それがグラマーな全裸美女ならまだしも、
堕胎してこの世には生まれ来なかったはずの娘…」
----それは趣味が悪い。
「まあ、後は想像がつくよね。
これは、ここに棲む人間の常識を超えた存在が彼らに見させている悪夢。
で、これが『惑星ソラリス』たるゆえん。
しかし、この存在とは宇宙の生き物ではなく、
神によって封じ込められた堕天使。
そう、話は突如として“最後の審判”じみてくる。
で、このあたりになると、もうツッコミどころだらけ。
でも、それを言い始めたら、
この手の映画は終わり。全然楽しめなくなる。
というわけで、深く追求するのを止めて、
憑依されたグロテスクに姿を変えた“元人間”の恐怖と、
それを
赤い肉片と、ぐちょぐちょの髄液になるまでぶっ飛ばすガンアクションを
きゃあきゃあ言いながら(ぼくは言わないけど)楽しむってことかなあ」
----なるほど。それで
“戦慄のエクソシスト・バトルロワイヤル”。
“壮絶なるアルマゲドン・ウォーズ”。
まったく、宣伝する方もよく考えるニャあ
「しかも、もっとスゴイのは、
このラストが、いかにも続編がありますよって終わり方をしていること。
監督はジェイソン・コネリー。
彼はなんとショーン・コネリーの息子なんだって。
実は、レイ・ウィンストンまで出ているという、
まあ、好きな人にはたまらない豪華(?)キャスティング・ムービーだけど、
このウィンストンの役は、ネタバレになるし、言わない方が無難だろうね」
---え~っ。ネタバレなんかまである映画ニャの?
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フォーンの一言「まさかどんでん返し系じゃニャいよニャあ」
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