マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

予防接種について、話題2つ

2020年02月13日 | 医療

 9日の午前中に37.8℃あった熱が、17時には39℃に上がっていった。インフルエンザに罹ったのかも知れないと恐れ、医院に行こうと思ったが日曜日。妻が当番医一覧表を見て教えてくれた根津の医院へとタクシーを飛ばした。診断結果は「現在時点ではインフルエンザは陰性」とのこと。
 翌日は掛りつけの医院に行った。「2週間以内の渡航はありませんか」など聞かれながらの検温は36.7℃。Sドクターの見立ては、「インフルエンザではなく、前立腺炎の可能性大」とのこと(後でその速い診断を感謝することになる)。ドクターが書いてくれた連絡報告書のようなものを持って、これまた掛りつけの根津の医院へ即刻に行った。
 こちらでは、顕微鏡検査の様子を私に見せながらの診断はやはりSドクターの見立て通り。午後に熱が上がる可能性がありますとのこと。処方箋の薬を飲み始めて3日後からようやく熱が下がり散歩が可能となった。
 インフルエンザの予防接種はしていた。今までインフルエンザには罹ったことがないから「そこは安心。予防接種はしないよ」という人も多い。私も以前はそう考えていたが、高齢になるにつれて罹病率は高くなると考え、出来るだけ予防接種は受けることに方向転換した。今回はたまたまインフルエンザにかからなかったが、接種をしても罹病を完全にシャットアウト出来るものではなく、その可能性を低くするものだと思う。

 掛りつけ医院で「帯状疱疹予防接種費用助成制度のご案内」と書かれた張り紙を見た。身内に帯状疱疹を数ヶ月患い苦しんだという男性が二人いて、何れも60歳代と70歳代。その話を聞いていたので、これは是非予防接種を受けようと考え、文京区の保健所へ電話をかけて接種の依頼をしたら用紙が送られて来た。
 この制度昨年10月1日より、文京区では、都内初めてとなるワクチン接種費用の一部が助成され、自己負担金が4000円。送られて来た用紙を持って医院に行き、私と妻の接種日を予約して来た。
 初めて知ることが次のように書かれていた。
 「帯状疱疹とは他人から感染するのではなく、以前かかったことのある水痘ー帯状疱疹ウイルスが原因でおこる。初めて水痘ー帯状疱疹ウイルスに感染すると水痘(水ぼうそう)を発症するが、水痘が治ったあとも、ウイルスは体内の神経節に潜んでいて、加齢や過労などが引き金になってウイルスに対する免疫力が低下すると、潜んでいたウイルスが再活性化し、帯状疱疹を引き起こす」と。くわばらくわばら。

 


気になるお店のランチ

2020年02月10日 | お気に入りの店

 日頃から気になっているお店がご近所にある。妻が外出する日に、この2週間でそのお店を2軒訪ね、ランチを食して来た。
①田端の懐石料理「三島屋」
②白山にある中華「兆徳」
 ①の懐石料理「三島屋」は、田端駅から王子方面に通じる田端高台通りを直進すること5分弱の、通りの左側にある。1階が魚屋さんで、2階で飲食が出来る。暮れに販売するお節料理の人気が高い。懐石料理店だが、ランチも評判で毎週火・木・土の3日間しかやっていない。ランチタイムは11時30分~14時(夜は17:30~22:00)。

 1月25日(土)初めて行って見た。11時20分の到着。1階にランチのメニューが貼り出されていて、ここで食券を購入してから2階へ移動する方式。20数種類くらいのメニューが写真付きで貼りだされている。迷った末「海鮮丼」(1250円)を購入し、横の入口から入り2階へ。一番乗りだった。2階には禁煙用の部屋と喫煙可の部屋の2部屋が用意されていて全部で40人は入れそうな造り。

 待つこと15分ほどで料理到着。数種類の具の乗った丼ものを美味しく頂いた。魚屋さん経営なので具が新鮮なのが良く分かる。私の後からは、同一会社のグループらしき仲間が次々に着席。丼から穴子が飛び出すような大きさの穴子天丼を多くの人が注文していた。次回は私もこれをと思った次第。
 北区のコミュニティーバスが駒込駅から田端方面へと出ている。これを利用すれば脚の辛い人も簡単に行けそうで、源氏の会の昼食で利用するか否か思案中。

 ②私が長く勤めていた向丘高校直ぐ近くにある中華「兆徳」はいつ見ても長蛇の列が出来ている。一体何が客を惹きつけるのかネットで調べると餃子と炒飯らしい。そこで物は試しと1月30日に食しに行って見た。開店11時半の15分前に到着すると若い人5人が列を作っていた。開店時には10名の列。入店してメニューを見ると“餃子定食”が載っていない。そこでソース焼きそばと餃子3個を添えて注文した(合計1000円)。カウンター席だったので厨房がよく見渡せた。3人の元気なそうな男衆が忙しく力強く調理していた。
 ソース焼きソバは格別美味しいというほどでは無かったが餃子は良い味だった。餃子定食がメニューには載っていないので注文しなかったが、次回は聞いてみようと思う。炒飯も食してみたい。
 ボリュームがあり安くて美味しい、比較的若い人に熱烈ファンが多い理由が納得できた。このお店、古今亭志ん朝がこよなく愛したらしい。12時前に並べば第一巡の客となれそうだ。


本郷台地の東端を歩く(千駄木貝塚)

2020年02月07日 | 考古学

 「弥生二丁目遺跡」から本郷台地東端崖線上の北側に「千駄木貝塚」が存在することを知って、図書館から『文京区千駄木貝塚他発掘調査報告書』を借りて来た。













 その報告書によれば
 「千駄木貝塚は千駄木町太田邸内発見として明治34年以来報告されてきたものの、正式な発掘調査もなく遺跡の具体的位置は不明であった。昭和63年に至って千駄木1-11-3(A地点)で緊急調査が行われ、縄文中期住居1軒・弥生後期住居1軒・方形周溝墓2基が発見されるに及び、本遺跡が湧水池をめぐる集落址として相当の広がりをもっていることが明らかになってきた」とある。そこで、同じ年の昭和63年に、A地点付近の下記2ヵ所が発掘調査された。

 B地点 千駄木1-10-5 
 C地点 千駄木1-9-2 
 A地点、B地点、C地点を併せて一つの「千駄木遺跡」と考えている、とも書かれている。

 
私は上記3点は現在の何処にあたるのかを知りたくて1月に数回千駄木1丁目を訪れ、漸く3点の位置を特定出来た。その地点は大雑把に言えば「鴎外記念館」の南側に位置し、C地点は汐見小学校を見下ろせる崖線の直ぐ傍にあった。(写真:C地点付近から見る汐見小学校)
 C地点の面する通り(薮下通り)に立ち、下を見下ろすと断崖である。崖線の上に立っていることが実感出来る地点だ。B地点のお宅、C地点のお宅とも30年前と同じ苗字の表札が掛っていて何故かホッとした。この近辺は坂や階段が多いし、又強大な共同住宅開発が2つも進められていた。土地は掘り返されているが遺跡は出なかったのだろうか?

 調査書に戻ると
 B地点は標高19mほどの台地縁地の位置し、崖線から50m離れている。縄文土器は加曽利E式が主体で弥生土器は後期後半のものが主体。
 C地点も標高19mほどの台地縁地に位置し、薮下通りから約3m。こちらの地点でようやく完全な形で遺存していた貝塚が発見された。また人骨も発見された。その人骨のレプリカは「文京ふるさと歴史館」に展示されている。(写真:上は歴史館内にあるレプリカ。下はC地点内での人骨出土状況)

 


ギンレイホールで『新聞記者』を観る

2020年02月04日 | 映画・美術・芝居・落語

 1月24日(金)、飯田橋にあるギンレイホールで『新聞記者』を観て来た。ギンレイホールという映画館については、知人から「毎週2本立てで名画が上演される映画館で、会員制度もあり」と聞かされたていたが、行く機会が無かった。今年に入ってから、東京新聞に「ギンレイホールで『新聞記者』上映」と広告が載った。この映画は是非観たいと思いつつも見逃していた。
 てな訳で24日、妻と飯田橋へ出掛けて行った。

 『新聞記者』の上映開始16時の20分前にはホールに到着し列に並んだ。ホールは200人程度収容の、昔懐かしい雰囲気が漂う比較的小さな映画館だった。確かに会員制度があり、11.000円で“シングルカード”を購入すれば、1年間を通じて上映される名画を50本以上観賞出来るのだった。

 さてこの『新聞記者』は、東京新聞社会部記者の望月衣塑子著『新聞記者』を原作としている。かの望月衣塑子だ。通常の官房長官記者会見では記者の質問は1人が2~3問で10分程度だが、2017年6月8日、望月は加計学園問題などに関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことを発端に、注目を浴びるようになっていた。その後『新聞記者』を書き上げ、私も読んでいた。
 総理大臣が長年の友人に便宜を図ってやり、官僚がそこを“忖度”するという基本構造は変わらない。その疑惑解明に、映画でも菅官房長官への鋭い質問を浴びせる場面が見られるかと思っていたがその辺も疑惑内容も原作とは違っていた。
 東都新聞社会部の女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)は、総理大臣官邸における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。
 そんなある日、極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届き、吉岡は上司の陣野(北村有起哉)から生物化学兵器開発を目指す新設学部計画に関する疑惑の調査を任される。エリカが調査を進める過程で、内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その神崎は自殺してしまう。 
 一方外務省から内閣情報調査室に出向中の杉原(松坂桃李)は元上司神崎の唐突の自殺を止められなかったことを悔やんでいた。
 その二人、エリカと杉原は巡り合う。政権が隠す権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者エリカと、理想に燃え公務員の道を選んだ若手エリート官僚杉原。エリカは杉原に内閣府内の秘密書類を持ち出すことを依頼する。持ち出された秘密書類を基に真実は明らかになる。秘密書類を持ち出したのは杉原と知った上司多田(田中哲司)は杉原を咎めず“アメ”で懐柔を試みる。
 最終場面で道路を隔ててエリカは杉原と向かい合う。エリカに背を向けて去って行く杉原・・・。しかし、杉原は最後には権力に屈しない道を選ぶだろうと期待したい終わり方だ。
 エリカ役の韓国の映画女優シム・ウンギョンがはまり役だと思った。真面目で一途な思いで突っ走るエリカを自然体で演じていた。
 ホールを出ると、最終日の最終回を観ようとする長蛇の列が出来ていた。16時の観覧で良かったなと思った次第。