マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

根津から上野界隈へ

2013年02月22日 | 東京散歩

 寒さの日々が続く。家に引き籠りがちにはならず、出来るだけ外出を心掛けて毎日出歩いている。両勤務日に挟まれた日の2月20日(水)、用事を兼ねて上野台地にある美術館をハシゴした。
 根津「海上海」で安く昼食を済ませ、まず目指したのは「上野桜木会館」。谷中の谷から「あかぢ坂」を上って上野台地に至り、多くのお寺さんの山門を眺め、「大名時計博物館」・「愛玉子」・「カヤバ珈琲」などは素通りして、芸大へと通じる細道を抜ける。妙なことに「花村」の看板が外されているのに気が付いた。何度となく利用した懐石料理の名店、あるいは店仕舞をしたのかなどと気にしつつ、和菓子の「桃林堂」を左手に右折。そこに上野桜木会館はある。


 今日の目的は「台東区図書館利用」手続。ここの会館はいわれのある和風建築だが、現在は地域の会館として、部屋利用の役割を果たしていて、台東区の図書館の分室にもなっている。台東区で借りた本はここで受け取る事も可能。この近辺にもう少し訪れたいと考えていた私は、オンライン利用も出来る事を知り、家人と一緒に手続きに訪れたのだった。落ち着いた日本的建物で、見学可能な和室は利用したくなるような雰囲気の、品の良い部屋だが、区民または区勤務者限定のみ利用可とある。残念!(写真:上野桜木会館入口の門)


 続いて東京博物館特別展「飛騨の円空」へ。
 展示案内によれば『各地の霊山を巡り、生涯で12万体の仏像を彫ったという円空(1632ー
95)。素朴で優しい円空の仏は江戸時代以来村人に親しまれ、今も多くの人の心をひきつけます。この展覧会では、「両面宿儺坐像(りょうめんすくなざぞう)」など、岐阜・千光寺(せんこうじ)所蔵の円空仏61体を中心に岐阜県高山市所在の100体を展示します。穂高岳、乗鞍岳など円空が登った山の名前を書いた像もあります』 とある。穂高岳や乗鞍岳の名前を確認することは出来なかったが、12万体もの仏象を彫った円空の、想念の激しさと、村民へ向ける優しさの一端を垣間見た気がした。(写真:両面宿儺坐像)


 続いて東博内「東洋館」へ。今年の1月2日にリニューアルオープンしたが、1月22日にはじめてここを訪れ展示内容の素晴らしさに驚いた。中国の仏像やインド・ガーラーの彫刻を初め、西域・西アジアやエジプトまで、アジア各地の古代美術品が多数展示されている。わけても一階にある、中国の石仏像が圧巻である。私は特に、女人を思わせる重文「十一面観音菩薩立像」(木造)が気に入り、再会の思いで又やって来た。カメラ使用可が有難い。(写真:十一面観音菩薩立像)

 

 最後に訪れたのは「東京都美術館」のエル・グレコ展。ここは毎月第3水曜日は65歳以上無料。それもあり大混雑をしていたが、絵画は概ね大きく、暫し待てば十分に鑑賞出来る。私は最短距離の正面から観た。肖像画の眼は鑑賞者たる私をじっと見ているかの印象を受ける。最後に「無原罪のお宿り」が用意されていて、正に仰ぎ見た。
 西洋の絵にいろいろな決まりごとがあるらしい。青いマントに白百合は受胎告知を表すとか・・・。西洋画初心者の私は、家人の高説を黙って拝聴するのみ。(写真:朝日新聞より「無原罪のお宿り」)

 コーヒーブレイクの後、私一人秋葉原ヨドバシに廻り「iPAD ミニ」を手に取っていろいろ試してみた。店員さんにも何点か訪ねてから帰宅した。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。