マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

「再任用更新拒絶」控訴審を傍聴

2019年05月20日 | 裁判

 5月15日(水)に再任用更新を拒否された3名の控訴審第4回公判があり、東京高裁へ傍聴に行って来た。
 2017/12/13日のブロブに書いたように、60歳の定年後、東京都への再任用(フルタイム勤務)されていた元同僚は「再任用更新」を拒否され、東京地裁への裁判を提起した。残念ながら2018年7月、原告側の請求は棄却され、これを不服とする3名が東京高裁へ控訴していた。その口頭審理は既に3回行われ、15日が第4回目だった。
 私は第2回から傍聴を続けてきたが、裁判では「証人喚問」などは一切行われず、書面審理が中心で、毎回審理は5分程度で終了し、物足らない傍聴に終わっていた。第4回の公判も書面審査が中心だったが、重大な事実が明らかにされ、次回8月28日(水)に判決がなされることとなった。

 再任用更新は建前上1年毎に行われことになっていて、更新か否かの審査は、校長から提出された推薦書の総合評定と面接評定票を、都教委が総合的に判断して行われきた。校長から提出された推薦書の総合評定・校長の面接評定・副校長の面接評定はいずれも右の様に数値に換算され、その総合点15点満点のうち10点以上が合格点だった。例えば控訴人Pさんの評定はそれぞれ、C・C・Bなので2+2+4=8で不合格。QさんはC・C・Cなので総合点は6点で不合格、RさんはC・D・Dなので総合点は2点なので不合格。

 都側は同一評価の者の合格・不合格の詳細を明らかにした準備書面(2)を提出した。それによれば
 Pさん同様総合点が8点のものは18名で無年金期間の10名を除き8名全員が不採用。
 Qさん同様総合点が6点のものは48名で無年金期間の22名を除き26名全員が不採用。
 Rさん同様総合点が2点のものは11名で無年金期間の5名を除き6名全員が不採用。
 これだけで全てではないが、少なくとも77名が不合格点で、そのうちの40名が不合格=更新拒否
となったのだ。
 要するに無年金期間のものは配慮したが、年金の支給が開始されたもので、総合点が10点に満たないもの全員の再任用更新を拒絶したわけだ。「雇用と年金の連携で生活を支えなばならない」60歳代前半の人々にとって事実上の解雇は生活苦に直結する。それなのに何と多くの方々が再任用を拒絶されたことか。裁量権の濫用である。

 都側準備書面(2)は新たに判明した重大な内容があり、控訴人側弁護団はこれに対する反論の提出のため、引き続き口頭弁論の開催を要望したが聞き入れられず、今回をもって終結(結審)ということになった。
 今後の展開については、支援する会の事務局長からのメールに、
 「都側準備書面(2)に対する(に基づく)控訴人側の準備書面提出については裁判長も確認し、必要があれば都側の反論もあり得るとしており、判決日まで3ヶ月という期間を取ったことは、十分な検討を行って公正な判決が準備されることを期待させるものでもあります」とあった。原告側勝訴を期待したい。

 今日の一葉:中央環状線が荒川を越えるあたり
 
 


 

 

 


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