マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

伊勢ノ海部屋の朝稽古を見る

2016年05月11日 | スポーツ

 5月7日(土)、前回のブログに書いた様な経過を辿り、伊勢ノ海部屋の朝稽古を見物して来た。
 生まれて初めて見る稽古模様だった。既に稽古は始まっていて、土俵上で四つに組む二人の力士以外に土俵周りには8名の力士が立っていた。
頭と頭でぶつかる”ぶつがり稽古”は凄い迫力だ。それが何番も何番も続く。ぶつかり合う寸前はこちらが眼を瞑ってしまった。放り投げられ砂まみれになる力士もいた。
 暫くすると”
伊勢ノ海部屋成績表”なるものが配られた。それを見るとこの部屋の力士は総勢で11名。新入幕を果たした前頭14枚目の錦木は雰囲気で直ぐに分かった。新関脇にして私がファンの勢の姿が見当たらない。隣の女性に聞くと、「今日は国技館の方へ行っています」との事。後で知るのだが、何とこの方は伊勢ノ海親方(現役名北勝鬨)の義母さんだった。十両以上は錦木と勢のみであとは皆三段目以下というのが伊勢ノ海部屋の現状。勢の人気が加速するにつれて部屋の勢いも増しているようだ。番付発表時は”ダブル昇進”と盛り上がっていた。

 
         (新入幕の錦木)    
   
 稽古が熱を帯びて来た頃、太鼓の音が聞こえてきた。初日の前日に、呼出しが数組に分かれ太鼓を打ちながら町に出て、興行が始まることと初日の顔合わせを触れ歩く、触れ太鼓だ。江戸時代は宣伝機関がなかった為、相撲興行があることを知らせるために、朝から夕方まで触れ太鼓で町を流した名残である。
 稽古は一時中止され、土俵の4隅に立った呼出しが相撲甚句を謡った。初日の取組表が配られ、取組を一番一番披露していった。中入り3番目の取組み「錦木には~~青狼~~ドスコン」と呼び上げられると、そこにいる全員から大きな拍手が起こった。部屋の関取が読み上げられたのだ。
 終わりから3番目「日馬富士には~~勢~~ドスコン」でも大きな拍手。一行が去ると稽古は再開された。(触れ太鼓の行進。外国人らしき人もいた)


      (取組みを読み上げる呼出し)
    
 柏戸・勢・錦木や部屋の由来は今後このブログに登場するだろうからここでは、11名の力士のなかで最古参藤嵐に触れておきたい。私は最初親方がマワシを締めて土俵に上がっているのかと思ったがそうではなかった。藤嵐が土俵に登場すると、隣の件の義母さんが「彼は古株なのよ」と語りかけてきたので一覧表をみると1977年生まれの38歳。角界でも相当の高年齢だそうで、現在は序二段15枚目。最高位は三段目。彼は頭で当たり合うのではなく、胸を出し若手の当たりを受け止めていた。初めは押されるが土俵際でぐっと堪えて押し返してゆくこともあった。どんな思いで、力士であり続け、胸を貸し続けているのだろうか?凄いなの思いに駆られながら土俵を見続けた。(写真:右側が胸を貸す藤嵐)
 

 


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