10月1日に75歳の誕生日を迎え、後期高齢者への仲間入りを果した。運転免許証更新は誕生日の後1月間以内までは可能なので、私は10月25日に内神田で更新を済ませ、あと3年間は車運転が可能となった。
別荘が解体された現在、免許証更新はどうしようか迷わないでもなかったが、安曇野・白馬方面や高遠・大鹿村方面など、私自身が運転をして訪れたい場所があり、更新へと気持ちは固まっていた。
70歳のときは「高齢者講習」を「王子自動車学校」で受講した。75歳の時には、それ以外に「臨時認知機能試験」が加わった。試験名に“認知”との一言が入っているように、高齢で認知症のおそれのある人の免許更新を防ごうとする意図の試験なのだろうか。その試験をクリヤした証明書を添付しなければ免許証の更新が出来ないように道交法は改定されていた。止む無く、10月22日に古巣の王子自動車教習所に出かけていった。(写真:王子自動車学校)
まずは“学科試験”。第1問はその日の日付と受験時刻などを書く問題。第2問は、1~9の数字のうち、例えば4と6にチェックを入れる問題。第3と第4問は提示された16個の絵を見ておいて、数分後に何個を思い出して書けるかという問題。第5問は思い出せない。試験となるとシャカリキに取り組む悲しき習性がある。懸命に解いた答案は採点されて2時間後に返却された。高校時代に舞い戻った気分だ。返却答案の点数を見たら86点とあり、何やら安心して前方の方の点を盗み見したら67点とあり、勝ったと思った。しかし左隣の方の点も見たら87点とあり、ガックリ。
その後が「高齢者講習」。実際の運転走行と模擬運転・眼の動体視力検査などがあった。かつて大汗をかきながら回ったコースを運転し、懐かしかった。特別の検査もあった。急にアクセルを踏んだ直後に急ブレイキを踏むテスト。アクセルとブレイキを踏み間違える高齢者の事故が後を絶たないのだそうで、それを防げる機能があるか否かの簡単なテストだった。
この試験で不満足な結果が出たからといって直ぐに免許証はダメということではないが、最終的に1割くらいの人が”振るい落される”とかNHKの番組で見たことがあった。
昔に比べて教習場の対応は遥かに優しかった。
「高齢者講習」を通じて、動体視力・夜間視力や視界範囲など身体能力が弱まっていることは十分に認識した。夜間の運転を控え、スピードを出すまい、と改めて肝に銘じる機会を与えてくれたのだとも思った。ともあれ、あと3年間は車とお付き合いが可能となった。
(明日から、いよいよ連続4日間の中山道行に出かけます。ブログ更新が可能か否かは不明です)