残念ながら台風のせいでマサラ上映が中止になってしまった4連続ガルパンですが、今日がアンツィオ~最終章2話までを一気観できる最後のチャンスということで、仕事もなんもかんもかなぐり捨てて行ってきましたサンサン劇場。
恒例の待合室は完全に大洗と化していました。以下、その様子です。
はい、もはやおなじみの映画館にあるまじきシロモノです。毎回毎回なんなんだこの映画館は。(褒め言葉)
今回は、最終章2話から九七式中戦車。ちなみに聖グロの面々はお客さんの私物だとか。
側面から。転輪までしっかり作りこんであり完全に映画館の仕事ではありません。
メッセージボードです。
やはりマサラ中止を惜しむ声が多かった感じ。
5分程度で完全に失見当識の症状が出始め、ここが大洗だと誤認するようになってきました。
いったいどこからこれだけの資料を用意してくるんだよサンサン劇場。
ポスター類も完備。まさに完全無欠と言えましょう。
まだ映画は始まってないので順番でいうと待合室はファミレスで言うと水の段階なんですが、席につくと同時にラーメン二郎が出てきた感じです。
さて、そうしているうちに最初のアンツィオ戦の時間になったのでいつものシアター4へ。
さすがにド平日の昼間だったので人は少なかったんですが、シアターに足を踏み入れた瞬間ガルパンおじさんの放つ熱気が。
もうこのへんでマサラ上映の幻覚が見え始めているわたくしです。
さてそれでは上映作品ごとに感想を書いていきましょう。
■これが本当のアンツィオ戦です!
冒頭のシーンで自動的に脳内に怒涛のドゥーチェコールが再生される。
あとマサラ上映でクラッカー鳴らすシーンを自動的にピックアップしている自分がいる。
塚口のウーハー上映は重低音がすごいのはいまさら言うまでもないんですが、今回はもう耳通り越して体の中に響くレベルになってました。浸透勁かよ。
「重低音」なので低い音がズシンと来るのは当然として、今回はひとつの場面に含まれる音の要素をより細かく聞き取れるようになっていました。
特に、戦車の走行音の中に含まれる金属パーツが擦れ合う音まで聞き取れたときは感動通り越して若干引きましたよね。
終盤のたかちゃんVSひなちゃんの大激戦では実質4DXというかそれ以上のシロモノとなっており、空気とシートが振動しっぱなしでわたくしもはや乾燥機の中の洗濯物の気分。
■ガールズアンドパンツァー劇場版
【朗報】俺、餅つき機の中の餅と化す。
冒頭から大迫力の戦車戦で始まる劇場版ですが、もうエキシビションマッチの間中右に左に上に下に揺さぶられまくり。
背もたれがビリビリ震えるので、気がつくと体がずり落ちてるんですよね。
すごいと思ったのが、音の大きさだけでなく位置まではっきりわかるところ。
車体近くを砲弾がかすめるシーンでは、本当に顔の近くを砲弾がかすめたように感じられるんですが、いったいどんな調整をしてるのやら。
そして、ガルパン劇場版+重低音ウーハー上映と言えば誰もが注目するシーンといえば、もちろんカールの砲撃です。
もう完全に地震が起きてましたねこのシーン。音が内臓と骨にキました。
毎回思うんですがサンサン劇場はいつ上映中に倒壊してもおかしくないと思います。
そして劇場版のもうひとつの大スペクタクル、観覧車先輩のシーン。
ウサギさんチームの砲撃で観覧車が外れ……そして地面に落下! このシーンの音響たるや、もはや適切に表現できる日本語が見つかりません。
なんというか……「正確」なんですよ。もちろん実際に観覧車が落ちたときの音が正しいかどうかなんて実際に聞いてみないとわからないわけですが、それでも「ああ、観覧車が地面に落ちて転がってきたらこんな音がするよなあ」という納得感があるんです。
ただ大きな音と言うだけでなく、地面に落ちたときの衝撃音が観覧車のシャフトに伝わって響く鈍い反響感やゴンドラ部分が激しく振り回される音など、シーンに組み込まれた音の種類が多い!
今まで劇場版ガルパンはさんざん見てきましたが、やはりこのシーンの迫力を最大限に引き出せるのは塚口だけでしょう。
音響と言えばミカのカンテレの音がえらく澄んで聞こえた気がする。
■ガールズアンドパンツァー最終章第1話
展開が展開なのでもう冒頭から空気に殴られまくり。「耳を聾する轟音」とはまさにこのこと。
木製の橋がバリバリ破壊される轟音で館内が満たされる冒頭から、メインの戦車戦への期待が高まります。
新登場のⅣ号線車の、いかにも古い機械が動いてる感のある独特の走行音が、岩浪音響でさらに強調されてる感じ。
因幡の白兎作戦のシーンでのⅣ号戦車が地面に降りたときの音がまたすごい。
カールの砲撃や観覧車落下のときとはまた違った、「中が空洞になっている重い物体が落ちた音」になってるのが驚きです。
■ガールズアンドパンツァー最終章第2話
まずBC学園決着パートでは、主観視点のところで音源がぐりんぐりん動いてるのがすごかった。
前半戦のBC学園戦決着パートが「動」のパートなら、後半の知波単戦は「静」のパートが多かったと言えるでしょう。
特に夜のシーンでワニに偽装した特二式内火艇がかすかな水音とともに近づいていくるシーンの音響は印象的。
あとらばさんのシーンの音が今まで他の劇場で聞いてきたのと比べるとさらに「古臭いラジオから流れてくる籠もった音」感が出ててなんともノスタルジー。
そして一斉射撃は劇場を揺るがす音響! この落差よ。
知波単の面々が池に追い詰められて落ちていくシーンの音響もすごかったです。
……というわけで、あっという間の4本連続ガルパンでした。
4本も連続で映画を見てると普通は腰が痛くなりそうなもんですが、今回はなんか知りませんが腰痛が治ってました。
これはもう重低音ウーハー健康法として売り出すしかないのでは。
これから年末のプロメア再上映をはじめ、また面白そうな映画がたくさんあるので時間と我が身と諭吉がいくらあっても足りません。
さしあたっては「アポロ11」かなあ……。