A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

第21回博麗神社例大祭戦利品レビューその10

2024-06-25 21:49:11 | 同人誌感想
 夜行バス、ホテル、印刷所、入場チケットと順調に準備が進んでいる中、肝心の原稿だけがまったく進みません。助けて百太郎。
 
・Ugly Lovely 岡山県が来る!(ニセキノコモドキ)
 デフォルメの効いた絵柄でシリアスもギャグもこなせるサークルさん、今回は非常に両極端な作品のレビューとなりました。
 「Ugly Lovely」、正確には例大祭ではなく東方名華祭の新刊なんですがタイミング的にここで紹介。
 本作ではちょうどひとつ前の作品「ご高配痛み入ります」で少しだけ出てきた残無がメインキャラ。地獄の行政の腐敗を残無の過去を絡めて描く社会派作品。
 本サークルさんはこれまでにも社会派なシリアス作品を出してきましたが、獣王園で一気に地獄周りの設定が広がったのでサークルさん的にはネタが大量に溢れてウハウハなんじゃないでしょうか。
 さて感想なんですが、本作でもこれまでの作品と同じように地獄の社会や政治の裏側の謀略を描く手腕が遺憾なく発揮されています。特に映姫も絡めた権謀術数の数々はさすがと言ったところ。二次創作の楽しみのひとつに「原作キャラの魅力や設定を深堀りする」がありますが、本作では改めて残無の東方キャラの中でも異例と言える徹底して裏工作と駆け引きで戦うキャラクター、直接的な戦闘ではなく舞台を整えることで戦うキャラクターであることを感じさせられました。
 そしてラストでのお約束の宴会での酔っぱらいどもの大騒ぎときてからの、獣王園の靈夢のテーマ曲「世界は可愛くできている」での締めの流れが見事。
 でも結局日狭美さんのインパクトが全部持っていったんですけどね。今後の作品でもひたすらいらんことをしてほしい。
 「岡山県が来る!」、いったいどういうことなんだこのタイトルは、と思いながら読んでいきましたが間違いなく本サークルさんの作品の中で最高濃度のカオスでした。
 感想なんですがなんというか要するに「翔んで岡山」でした。
 いきなり岡山県に到着するレイマリ。明かされる夢オチ。全高800mの桃太郎像。バッファロー。牛。猿。
 完全に理解を拒む超展開に次ぐ超展開に読んでて脳がスポンジ状になっていくのを感じました。 
 そして現れる今回の異変の元凶、岡山理沙! 岡山理沙ってなんだよ……。
 そんな恐るべき異変を倒すための秘策が「例のアレ」だったわけですがそっち系のネタはやめろ! それはマジでやばい!
 いやー脊椎がへし折れるほど笑わせていただきました。
 
 今日はここまで。
コメント
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