騒々しいオリンピックが終わってようやく世間が(というかマスコミが)静かになった気がするのですが、終わったら終わったで、見事手のひらを返して非難の大合唱を浴びせる野球の話や、ひたすら素直な素顔を見せる柔道金メダリストの口をふさぐ関係者の姿などを見せられるのもはなはだしく不愉快千万なことです。東京は将来の開催地に名乗りを上げるそうですが、そうなるときっとコミケなどのイベント事は、全部それまでに東京での開催ができないように仕向けてきそうに感じるのも、不愉快を通り越して不安にさせられます。でもそうやって我が国のマスコミが総出でたかがメダルに馬鹿騒ぎしている間に、たとえばグルジアの情勢はなんだかどうしようもなく悪化しているのが不気味です。アメリカは無理矢理にも「人道支援」と称して軍用艦艇による物資の搬入を強行、対するロシアの大統領は、グルジアの南オセチア自治州とアブハジア自治共和国の独立を認める大統領令に署名して、それをまた欧米各国が大合唱して非難、それに応えて今度は「冷戦も辞さない」と突っぱねてみせる、という、表向き意地の張り合いを演出しつつ裏では何か解決のための工作をしてるんじゃないか? というような希望的憶測は全く通用しないかのような展開が続いています。米露とも互いに大国としての面子を黒海の小さな地域に詰め込んでのにらみ合いが果たしてどういう結末を迎えるのか、ほんのちょっとしたことが大混乱のきっかけになりそうなのが空恐ろしいです。
また一方ではアフガニスタンで日本人が誘拐されたり、北朝鮮が核施設の無能力化を中断するなど、平和の祭典と銘打たれた行事が終わった途端、あちこちきな臭い話が雨後のたけのこのごとく持ち上がってきているように感じます。でも、それぞれ事件として表に出てきたのは昨日今日、というような話なのかもしれませんが、アフガンの危険な状況はもっと前からそうだったでしょうし、北朝鮮ののらりくらりは今に始まったことではなく、色々と小競り合いなやり取りもあったりしたんじゃないのでしょうか。オリンピック報道はそれらを全部脇に押しやって、この2週間というもの、国民の目をくらませ、耳をふさいでいたのですから、その罪たるや一口には評しがたいものがありそうです。しかも、我が国の首相たるヒトが、国内外とも何かと大変な非常時に、たとえ社交辞令だったとはいえ、公式に「テレビの前にかじりついて、ずっと熱心に見ていた」などと発言するとは、お気楽にもほどがあるんじゃないでしょうか。これは、今をときめく農林水産大臣のことを云々するより遥かに問題視されるべきなんじゃないか、と私などは思うのです。
また一方ではアフガニスタンで日本人が誘拐されたり、北朝鮮が核施設の無能力化を中断するなど、平和の祭典と銘打たれた行事が終わった途端、あちこちきな臭い話が雨後のたけのこのごとく持ち上がってきているように感じます。でも、それぞれ事件として表に出てきたのは昨日今日、というような話なのかもしれませんが、アフガンの危険な状況はもっと前からそうだったでしょうし、北朝鮮ののらりくらりは今に始まったことではなく、色々と小競り合いなやり取りもあったりしたんじゃないのでしょうか。オリンピック報道はそれらを全部脇に押しやって、この2週間というもの、国民の目をくらませ、耳をふさいでいたのですから、その罪たるや一口には評しがたいものがありそうです。しかも、我が国の首相たるヒトが、国内外とも何かと大変な非常時に、たとえ社交辞令だったとはいえ、公式に「テレビの前にかじりついて、ずっと熱心に見ていた」などと発言するとは、お気楽にもほどがあるんじゃないでしょうか。これは、今をときめく農林水産大臣のことを云々するより遥かに問題視されるべきなんじゃないか、と私などは思うのです。

※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます