かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

銀河の歴史がまた一ページ書き改められる日が来るのかも?

2008-08-30 23:01:57 | Weblog
 どうも懸念したとおり、明日は雨模様の天気になるみたいです。ちと遠出しないとならないのに、ただでさえ休日の仕事ということでいまいち気乗りしないのに、その上雨の中での仕事となれば、大分気分も盛り下がってしまいます。うっとおしいことこの上ないですが、先方の都合もあるので日を変えるわけにも行かず、ここはあきらめて、少しでも雨が少なくなるように祈るよりありません。それと、とっとと仕事を片付けてとっとと帰ってくること。ただ、私一人なら幾らでも切り上げて帰ることができるのですが、そうじゃないのがつらいところです。

 さて、暗くなっていてもいいことはありませんので、少しわくわくするようなニュースを見たのでそのことを記録しておきましょう。
 東京大学宇宙線研究所の神岡宇宙素粒子研究施設に、新しい装置が導入されるそうなのです。この研究施設は、岐阜県飛騨市にある神岡鉱山内に建設されたニュートリノ検出装置カミオカンデやスーパーカミオカンデを建設・運用しているところで、2002年には、カミオカンデを建設して宇宙から飛来するニュートリノを捕らえ、ニュートリノ天文学という新しい学問分野を開拓した小柴昌俊東大名誉教授がノーベル物理学賞を受賞するなど、我が国における素粒子物理学の城の一つですが、今度新しく作っている施設は、現代宇宙物理の最も大きな謎の一つ、ダークマターを直接捕らえるための実験装置、なんだそうです。出来上がったのは、それら装置を収めるための部屋で、千メートルの地下に、縦20m×横15m×高さ15mの空洞です。ここに、容量800tの水タンクが建設され、肝心のダークマター検出装置は、約1トンの液体キセノンを用いたダークマター直接探索検出器「XMASS検出器」と呼ぶそうで、これまでのダークマター探索実験よりも100倍優れた感度でダークマターを直接捕らえることができるため、これまで正体不明とされてきたダークマターが発見できる可能性が期待されているのだそうです。
 ダークマターというのは、宇宙に存在するとされる、これまでの宇宙観測データだけでは説明のつかない「目に見えない」大量の物質のことで、現在の宇宙の構造を形作った源とも考えられており、直接捕えることができれば、宇宙の発展の謎の究明に大きく近づくことができるのだそうです。ミステリアスな存在がまた一つ明らかになり、これまでの世界観が大きく変わるかもしれない、というのは、この種の先端科学の醍醐味の一つです。ただ、それが理解できるかどうか心もとないですが、ここは是非第一線の科学者の皆さんの噛み砕いた解説と、それをちゃんと咀嚼してよりわかりやすい表現で伝える位のことはできて欲しいマスコミのプロフェッショナルな技量に期待いたしましょう。


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