かっこうのつれづれ

麗夢同盟橿原支部の日記。日々の雑事や思いを並べる極私的テキスト

発明・発見はちょっとしたきっかけから

2005-09-19 22:13:23 | Weblog
 今日は朝から久々にじっくり腰を据えて絵を描きました。下絵から主線起こして塗り絵して、細々した仕上げをしていますと、3時過ぎになっておりました。およそ7時間。私のようなへたっぴでも、結構かかってしまうものです。ネット上に星の数ほどいらっしゃる名人上手の方々は、一枚描きあげるのにどれくらいの時間を要するんでしょうね。私が時間かかるのは、恐らく、フリーハンドで線を引けないのが原因なのだろうと思っています。かつて、下絵を元にイラストレーターで線を描いておりましたが、最近はフォトショのペンツールを使い、パスで線を引いております。ショートカットもイラレと同じなので、これが結構手になじんで使いやすいのです。が、フリーハンドですっと引けばすむ線をベジェ曲線でハンドルいじりながら描くのはやはり手間がかかります。あとはレイヤーの管理でしょうか?もう少し整理して扱いやすくレイヤーを作って絵を描けば良いといつも思うのですが、なかなか身に染みついた癖は抜けません。

 さて、大阪市大の研究グループが、本を読むことすら困難な程の暗い室内でも、植物が枯れずに育つ特殊な栄養液を開発、特許申請されたそうです。通常、植物は光と水と炭酸ガスを葉緑素で光エネルギーで化学反応させ、炭水化物を生み出して栄養にしています。従って、光が無ければ栄養を生み出すことが出来ず、ほとんどの植物は枯死するしかありません。この研究グループはそんな悪環境でも植物が枯れないように、窒素、リン酸、カリと言った主要三要素の他に、ショ糖やクエン酸を加えた栄養液を作り、植物を薄暗い中で育てたそうです。通常なら2ヶ月ほどで枯れるものが、半年経っても枯れることなく、生長を続けたと言うから驚きです。ショ糖、つまり砂糖を植物にやることで、光合成出来ないための炭水化物不足を補おうという発想で、クエン酸はショ糖を入れたことでカビが発生しやすくなるのを抑える役目があるとか。日頃、事務所で日が当たらず気息奄々といった風の観葉植物達を不憫に思っておりましたが、もうすぐ、こういう植物達ももう少し元気に過ごせる時がやってくるようです。それにしても、新聞見ただけなので技術の中核は実は良く判らないのですが、もしそれがショ糖をやるだけ、と言う事だったら、こんなに単純で分かりやすい方法はありません。考えてみたら植物細胞を培養するときもショ糖を栄養素の一つとして入れたりしますし、光合成の役割を考えれば、誰だって思いついても良さそうなものなのです。ところがそれが案外誰も気づかないでいるんですから、おもしろいです。でも、こういうものは、私の経験からいっても研究や発明の分野では結構あります。そして、そう言うものを捕まえたときの喜びと言ったら! 要はその事に気づくかどうか。日頃見慣れた光景の中に、実は途方もない宝の山が隠れていたりするかも知れないのですから、曲がりなりにも研究で日々の糧を得ている私としても、この大阪市大の成功にあやかり、身の回りの観察から改めて始めてみましょう。これで何かすごい発見でもして、それが特許になって大手企業などに使われるようになったりしたら、その儲けを麗夢の新作に投資いたしましょう、と稀有壮大(?)な夢を見つつ、今日は寝床に潜り込みたいと思います。

コメント (2)
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