いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

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国会空洞化現象

2005年02月24日 17時40分57秒 | 政治って?
ライブドアvsフジの方に目を奪われてしまい、こっそり「対決」している党首討論。あまりに空しい討論に、議員も国民もシラケムード。国会の空洞化現象か。専ら活発なのは、「郵政民営化」阻止を目論む反小泉勢力と困り顔の党執行部・政府の対決だろう。


先日の記事に書いたように、今は「ワンワンコーナー」が流行のようですね。「そもそも論」に続いて第2弾が毎日新聞の表現を借りれば「カンカンだ」。政府のPRチラシに自民党内から猛反発。しかも与謝野さんが苦心惨憺して党内の波風を抑えようと努力して、「あれほど待てと言っておいたのに」政府はチラシを千五百万枚もばら撒いてしまった。これでは、与謝野さんが怒るのも無理はない。「怒り心頭だ」と。印刷したからといって、折込入れるのは延期できたのに、強引に進んでしまった。細田さんももうちょっと慎重に進めばよかったのに。これでは堀江流と変わらないかもしれないですね。あまり性急な結果を求めると、本当に党内支持が危うくなるでしょう。『片山右京』でもなく『高木虎之助』でもない合体したような名前を持つ「攻めダルマ」風な郵政族の方も、「フェアじゃない」とカンカンモード。

さらに、火に油を注いだのが、平ちゃんの著書が出版されたこと。シナジー効果を目論んだのかな?だって、たくさん報道されて「タダで」本の出版発表が出来たようなものですから。郵政民営化法案の重要なキーマンは、与謝野さんだと私は思っています。実際のところどうなのかは知りませんが、幹事長はよく考えてなくてダメ、青木さんは日歯連疑惑にまみれてしまってダメ、となると、他に人物がいないですね。党内批判の矢面に立ち必死で両者の仲介に努めてきた与謝野さん以外、調整役は出来ないと思うのです。その与謝野さんをして、「カンカン」ですから、政府の進め方は功を焦り過ぎているきらいがあると言えるでしょう。敵方を押し込めすぎると、反動も大きくなります。あまりに「押し」の一手では、徒党を組む側も全力で押し返そうとしてくるでしょう。それが、「反対勢力一気に60名に増加」という形になって表れています。結集させる理由を与えないことが大切です。その意味では、与謝野さんの顔を立てて、小グループを「各個撃破」で処理する方が得策でしょ。

反対派はとりあえず、反対理由になりそうなものは何でも使ってくる。外資が民営化後の事業会社を買収しに来るという、何じゃそりゃ?というようなドサクサの理由もぶつけてくる。ライブドア問題に便乗である。前島密の功績である、日本の郵便網が何と「ガイジン」の手に!バカかっての。欲しけりゃ、赤いポストごとくれてやれば?因みに誰も買いには来ないよ。今の郵政公社を時価で買い取りたいという外資はあまりいないと思うけど。今すぐ民間にして売りに出して本当に買い手がつくとでも思うのだろうか?多分欲しいと言うのは、商売したことのない、お役人とか税金を湯水のように使っていた族議員くらいだろう。そういう方々が、自腹で買ってくれたらよいのですが。

何なら、郵政族議員とか役人達とか利権団体とかの人々で、時価で買っていいよ。将来性が豊かで、今の業態のまんまで十分やっていけるよ、って言うんですから、国から切り離しても問題ないでしょ。むしろ、政官業の方々は利益がもらえるようになるんですから。今の給料よりいいかも。今後一切税金入れませんから、自前で経営してみてほしいですね。


党首討論での小泉さんは、よっぽどロボ岡田をからかいたいのでしょうか。毎日新聞の社説にあった忠告を受け入れたわけではないでしょうが(笑)、前からの答弁同様、年金一元化容認の方向性と社会保障改革の議論の用意があることを示したものの、敢えて岡田さんの「直球」には答えない様子でした。小泉流答弁の変なところは、「Aについては、Yesですか?Noですか?」という問いに対して、「AとBはだいたい同じなんだから、Bでいいじゃないか。A=B としか言いようがない」みたいなところですね。何を議論するのか、というと、「テーブルに着いたら、詳しく討議しましょう。着席しないと話せませんよ」と小泉さんが言うと、ロボ岡田は「一元化と納税者番号を認めないと着席できない」と言う。「着席できないと、いつまでたっても話が進みませんよ。ですから着席して下さい」と切り返す。愚かしいことである。これでは堂々巡りであろう。

小泉さんの条件とは、「民主党が着席すること」である。席について討議するなら、”一元化”と”納税者番号”を認める(かもしれんよ)と言う。一方民主党岡田代表の条件は「”一元化”と”納税者番号”を認めること」で、これを呑むなら着席すると言う。これは、普通に考えて永遠に解決出来ない。どちらかが譲歩する以外にないのである。そんなことはとっくに知っていて、このような不毛な議論に貴重な時間を双方とも費やしているのである。こんなこと、総理や野党第一党代表のすることではない。

民主党の方も、ロボ岡田の音頭で自称「政権準備政党」という、今ブログ界隈で一部流行の”テクニカル・ターム”を作ったようである。長くて言いにくいし、変換も面倒なので止めてほしいですね。選挙時の電話作戦も絶対止めて欲しいけどね。前にも書いたが、何のために議論をするのか(国会議論の根本)よく考えてほしい。「国民のため」に決まっているのだから。ここで岡田代表が譲歩して、社会保障改革の議論が始まれば、「小泉さんに負けたのだ」などとは誰も思わないし、逆に男が上がろうというものだ。だが、ここまで頑迷に両者が不毛な争いを続けたので、もう呆れました。今さらどっちが譲歩したとしても、「もっと早くにしてくれ」と思うだけだ。

岡田さんも、小泉さんの性格を知っているんだから、直接「へこまそう」とか思うのではなく、結果的に自分が評価されるような最終形が得られればいいと考えることができんのかね?もっと大局的に判断して欲しい。社会保障改革のイニシアチブを握る方が国民の評価は高いはず、と前から言っているでしょ。尾辻大臣の指示で厚生労働省が一体改革のための検討チームを設置するところまで前進したのですから、これからは本格議論が必要でしょ。国会主導で制度設計、財政改革、税制改革について、本気で取り組まないと今の状況は抜け出せない。こんなことは、国会開始前から分っていたことでしょうが。


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