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値上げの春

2014年04月15日 17時53分27秒 | 経済関連
んー、便乗値上げだ、という批判がちらほら見られますが、どうなんでしょう。


>http://b.hatena.ne.jp/entry/blog.livedoor.jp/news23vip/archives/4659791.html



1050円(税込)が1050円(税抜)になっている、なんてのは、まだまだカワイイ方では。
基本的には、値上げしていようが、していまいが、あまり大した問題ではありません。その値段が気に食わないなら、買わなければいい、それだけです。

で、表記の罠にまんまと引っ掛かってしまう場合は、自分の落ち度であるので、負けを認めるべきです。注意が足りなかった自分のせい、ということかと。諸外国では、もっとさまざまな罠があるようなので、価格は「ちょっとの油断もできない」と常に注意しておくことが求められますから、日本もそうなったのかなと。


もっと凄い例を見つけたので、実体験に基づき書いておきますね。

某外資系のJ&●のとある製品でしたが、3月までは次のような価格設定でした。
(あくまで例示です、価格比率はほぼ合致していますが、現実の製品価格が数字の通りというわけではありません、値上がり率も殆ど同じ比率です)

  3個入り  3000円
  5個入り  3400円


ところが、です。
4月以降は、次のようになっていました。

  
  3個入り  3400円
  5個入り  4400円


何といいますか、要するに「見間違い」?を期待しているか、曖昧な記憶の間違いを期待、といったところでしょうか。しかも税抜きですよ(笑)。


3個入りだと400円アップですから、8%どころではなく、2桁の値上がりです。円安だから、ということなんでしょうか。
しかも以前は5個入りだった価格をまるまる流用しているわけですから、思い違いを狙っているとしか思えませんよね(笑)。
5個入りは似た数字の4400円ですが、これも値上げ率は圧倒的に大きいわけです。
3個400円だったのが、5個だと1000円ということで、1個あたりの値上げ率が大幅に増えています。元々の価格設定として、あまりに5個入りがお得だったということかもしれませんが、まとめ買い効果を期待してそういう販売設定だったのだから、こちらの責任ではないですしね。


いずれにせよ、値上げする側としては、これまで必死に我慢していたのが、堰を切ったように値上げラッシュとなっているのかもしれません。


こういうのに引っ掛かるのは自分の責任です。
ただ、正直な商人であると、客の錯誤を狙うかのような狡猾な手は使ってこない、というのは間違いないでしょう。客本人が「ああ、騙された、もうここでは二度と買わないぞ」と思われてしまえば、将来に渡って顧客を失うわけです。目先の、一時の値上がり益をゲットしてみたところで、その微々たる罠からの儲けなど高が知れている。それ以上に、小賢しい価格の付け方で失うものの方が断然大きいはずなのだ。


価格設定の変化に気付く人間にとっては、「ああ、彼らはそういう商売のやり方をする人たちなんだな」と認識するだけでしょうな。そうか、誤認を期待する連中というのは、そもそも「ずっと気づかないだろう、だから、次もまた買ってくれるだろう」と甘く見ているのかもしれない。それも一つの考え方か。


まあいい。

値上げの方法から、その商売人の基本姿勢が見えてくるかもしれない。





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