これほど僅かな時間しか経っていないにも関わらず、選挙が終わってからの1ヶ月で期待というメッキは全て剥げ、マーケットの失望売りが鮮明となってきた。dpj は、組閣まで一体どんな準備をしてきたのか。
最も問題なのは、司令塔なき迷走劇である。
多くの識者たちが、自民党時代の総理総裁を非難していたけれども、ここに来て総理のリーダーシップが霞んでいる、ということに気づいたであろう。はじめから予期されたことではあるが、官邸機能は別に何かがよくなったわけではない、ということがある。また、菅戦略相、仙石行刷相が、共に「何を、どうやって作業を進めるか」ということについての認識が極めて乏しいということがある。つまり、入れ物ばかりが増えただけで、別に何かが変わったというわけではない、ということでもある。
戦略室、行刷会議という2頭立て馬車は、一歩も前に進まない、ということになっているわけである。
ここに、リーダーの構想力の乏しさが浮き出ているわけである。端的に言えば、全ては準備不足、ということである。誰に何をさせるか、仕事をどんな風に割り振るか、という、まさに「コンビニ店長」っぽい差配能力が欠けているためである。それは、dpj 内部ですら、何をどう進めていったらよいのか判らない、という、ただの迷いと混乱が起こっているのだ、ということになるであろう。
個々人に、好きなように仕事をさせていると無駄が多くなりがちである。居酒屋であろうと、ファミレスであろうと、似たようなものではないかと思う。結局は、仕事でもって人間を鍛えないとダメなんだろうな、とは思う。自分にそういう能力が乏しくてうまくできないなら、誰か他の者に命じて代わりにやってもらえば済むはずなのだ。フランス語ができなければ、通訳を手配すればいいだけだ、というごく当たり前のことが判っていないのである。逆に言えば、自分1人では全部できないのだから、いかにやってもらえるか、ということを考えるべきなのだ。フランス語を一からマスターしようと試みるには、時間と労力を必要とするということ。
仮に、自分であればどうするか。
とりあえず、一番暇な人間は誰か、ということを考えれば、自ずと答えは出てくる。鳩山総理は海外に出かけたり、表舞台で活動しなければならないのだから、「日本の顔」という役回りがとりあえず必要だったわけでしょう。そうなると、手の空いている暇人にやらせるというのが、効率がいいと大体決まっているんですよ。そうです、菅さんが一番「決まってすることがない」人なんですよ。他の担当省庁を割り振られた人たちは、それなりに仕事が沸いてくるだろうけれど、菅さんはそれがあまりないのですからね。
つまり、答えは、「当面は、菅のところでやれ」ということになりますわな。「まず、菅に聞け」ということにすればいいだけ。鳩山総理が、そういう指示を発すればいいだけですもん。
菅さんも、やけにノンビリと言いますか、ちゃっちゃと陣容を整えて、仕事の割り振りを考えていけばいいのに、一体全体何をやっているんだろうね。まずスタッフを集めない限り、前には進まないでしょうよ。「改革の志士」に賛同する官僚たちを集めてくればいいだけなんじゃないの?(笑)
そういう人脈とか、ないのかな?準備はしてなかったの?
自分が、「どういう連中に集まってもらいたいか」というのを、まず出さない限りは人は来ないんじゃないの?例えば、国鉄民営化の時だって、国鉄総裁とかみたいなトップの人間だけではできなかったでしょう?そうじゃなくて、むしろ、松田さんとか、葛西さんとか、そういった「内部の人間」こそが、国鉄について熟知しており、そういう人たちの能力を使うのがいいはずだ。一番霞ヶ関に精通しているのは官僚に決まっているのだから、改革派のやる気と能力のある人材を募ってこない限り“脱官僚“なんてできないと思うけど。
リーダー格を指名したら、そのリーダー格の人間が2~3人とか連れてくればいいだけなのでは。
まあいいや。鳩山総理は時間が限られるのだから、細々した話は菅のところで、ということを考えないと組織を置く意味がないと思う。総理にレクチャーしたり、専門的知識の不足をサポートしたりするとか、どうしても時間が取れない時に会議へ代理出席する補佐官とか、そういう役割分担をやっておけばいいのに。
今の補正予算の削減積み上げとかなんて、戦略局で個別部分について対応すべきことでもないと思うけど。せいぜいあるとすれば、「補正の割当額および項目の優先順位一覧表を出せ」「足りない○○省は上積み10%とするよう○○大臣に要請」「決めかねる5千億円は、~会議(~閣僚委員会?)で」とか総枠の指示くらいでしょう。だって、財務省の陣容と比べたって、どう見ても同じ仕事量をこなすというのは物理的に無理なんだから。あとは、行刷に権限を与えるので、ここまではやってほしい、というような、指示を出せばいいだけでは。
ちょっとダレたので、各論は次の記事で。
最も問題なのは、司令塔なき迷走劇である。
多くの識者たちが、自民党時代の総理総裁を非難していたけれども、ここに来て総理のリーダーシップが霞んでいる、ということに気づいたであろう。はじめから予期されたことではあるが、官邸機能は別に何かがよくなったわけではない、ということがある。また、菅戦略相、仙石行刷相が、共に「何を、どうやって作業を進めるか」ということについての認識が極めて乏しいということがある。つまり、入れ物ばかりが増えただけで、別に何かが変わったというわけではない、ということでもある。
戦略室、行刷会議という2頭立て馬車は、一歩も前に進まない、ということになっているわけである。
ここに、リーダーの構想力の乏しさが浮き出ているわけである。端的に言えば、全ては準備不足、ということである。誰に何をさせるか、仕事をどんな風に割り振るか、という、まさに「コンビニ店長」っぽい差配能力が欠けているためである。それは、dpj 内部ですら、何をどう進めていったらよいのか判らない、という、ただの迷いと混乱が起こっているのだ、ということになるであろう。
個々人に、好きなように仕事をさせていると無駄が多くなりがちである。居酒屋であろうと、ファミレスであろうと、似たようなものではないかと思う。結局は、仕事でもって人間を鍛えないとダメなんだろうな、とは思う。自分にそういう能力が乏しくてうまくできないなら、誰か他の者に命じて代わりにやってもらえば済むはずなのだ。フランス語ができなければ、通訳を手配すればいいだけだ、というごく当たり前のことが判っていないのである。逆に言えば、自分1人では全部できないのだから、いかにやってもらえるか、ということを考えるべきなのだ。フランス語を一からマスターしようと試みるには、時間と労力を必要とするということ。
仮に、自分であればどうするか。
とりあえず、一番暇な人間は誰か、ということを考えれば、自ずと答えは出てくる。鳩山総理は海外に出かけたり、表舞台で活動しなければならないのだから、「日本の顔」という役回りがとりあえず必要だったわけでしょう。そうなると、手の空いている暇人にやらせるというのが、効率がいいと大体決まっているんですよ。そうです、菅さんが一番「決まってすることがない」人なんですよ。他の担当省庁を割り振られた人たちは、それなりに仕事が沸いてくるだろうけれど、菅さんはそれがあまりないのですからね。
つまり、答えは、「当面は、菅のところでやれ」ということになりますわな。「まず、菅に聞け」ということにすればいいだけ。鳩山総理が、そういう指示を発すればいいだけですもん。
菅さんも、やけにノンビリと言いますか、ちゃっちゃと陣容を整えて、仕事の割り振りを考えていけばいいのに、一体全体何をやっているんだろうね。まずスタッフを集めない限り、前には進まないでしょうよ。「改革の志士」に賛同する官僚たちを集めてくればいいだけなんじゃないの?(笑)
そういう人脈とか、ないのかな?準備はしてなかったの?
自分が、「どういう連中に集まってもらいたいか」というのを、まず出さない限りは人は来ないんじゃないの?例えば、国鉄民営化の時だって、国鉄総裁とかみたいなトップの人間だけではできなかったでしょう?そうじゃなくて、むしろ、松田さんとか、葛西さんとか、そういった「内部の人間」こそが、国鉄について熟知しており、そういう人たちの能力を使うのがいいはずだ。一番霞ヶ関に精通しているのは官僚に決まっているのだから、改革派のやる気と能力のある人材を募ってこない限り“脱官僚“なんてできないと思うけど。
リーダー格を指名したら、そのリーダー格の人間が2~3人とか連れてくればいいだけなのでは。
まあいいや。鳩山総理は時間が限られるのだから、細々した話は菅のところで、ということを考えないと組織を置く意味がないと思う。総理にレクチャーしたり、専門的知識の不足をサポートしたりするとか、どうしても時間が取れない時に会議へ代理出席する補佐官とか、そういう役割分担をやっておけばいいのに。
今の補正予算の削減積み上げとかなんて、戦略局で個別部分について対応すべきことでもないと思うけど。せいぜいあるとすれば、「補正の割当額および項目の優先順位一覧表を出せ」「足りない○○省は上積み10%とするよう○○大臣に要請」「決めかねる5千億円は、~会議(~閣僚委員会?)で」とか総枠の指示くらいでしょう。だって、財務省の陣容と比べたって、どう見ても同じ仕事量をこなすというのは物理的に無理なんだから。あとは、行刷に権限を与えるので、ここまではやってほしい、というような、指示を出せばいいだけでは。
ちょっとダレたので、各論は次の記事で。