いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

北朝鮮の核問題とイラン

2008年07月09日 22時29分22秒 | 外交問題
サミットは無事に終了ということのようです。警備担当の方々は、ホッと胸を撫で下ろしていることでしょう。ゆっくり風呂にでも浸かって、ビールでもお召し上がり下さい(笑)。お疲れ様でした。

しかし、国際情勢はそんなことを待ってはくれません。イランがやってしまいましたね。

とりあえず過去を振り返ってみましょう。

北朝鮮が最も恐れるのは、 経済制裁ではなく金融制裁|辻広雅文 プリズム one|ダイヤモンド・オンライン

こちらに解説されているように、金融制裁という真綿て首を絞める作戦というのが「かなり効いた」ということのようです。
以前に書いた妄想記事で書いたのと大体同じでした。

テポドンを追尾せよ!(1)


金の還流のこと、米朝2国間協議再開を求めたいこと、これが北朝鮮の思惑であることは、その後の展開を見れば明らかです。交渉再開を選択したのは米国側でしたから、これもこちらの記事に書いたようなことであったろうと考えています。北朝鮮問題については、とりあえずこんなところですね。


で、新たな火種はイランですね。
サミット開催に合わせて発射実験とは、意図的な挑発と見ていいでしょう。以前にこうした手法を選んだのは北朝鮮でした。

テポドンを追尾せよ!(2) - いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

この記事中で次のように書きました。
『一つは、イランの戦術である。イランは核を放棄せず、ミサイル発射実験を行った結果、欧州や米国の介入を退け、石油・油田を盾にして外交交渉では優位に立っている。強硬なイランの態度を変えさせるという点においては、現段階でも成果はほとんど上がっていない。この戦術を踏襲しようとしている可能性がある。

もう一つは、ミサイル技術の強化である。3月に行った改良型の発射実験で、ミサイル実験に成功したと考えられている。少なくとも朝鮮半島有事の際には、ある程度の威力を発揮すると思われる。このことは、北朝鮮のミサイル技術が向上してきていることを窺わせるのに十分である。新型ミサイル―テポドン2号―の第2段ロケット部分は、発射実験を経ており、輸出されていることを考え合わせると実用段階に到達している可能性がある。イランでの発射実験は、この第2段部分がある程度使用可能なものと考えることを支持していると考えられる。このことを前提にすれば、第1段部分の発射実験が必要なことは確実で、これに成功すれば、新型ミサイルは完成をみることになるだろう。』

まあ同じようなものでしょう。イスラエルの態度や対米牽制ということを考えると、イランの取った行動は非常に分り易いでしょう。しかも今の原油高の状況は「イランを後押し」しています。供給量では日量で多いのがサウジ以外であればイラン、イラクということですからね。イラクは米国の管理下にあるのですから、イランの持つ供給能力が「重要な意味を持つ」ということは誰しも判ることですので。

まさに弱小政党が極めて重要な決定権を持つのと同じく、イランの持つ供給能力がキャスティング・ボートを握っている、ということですからね。原油高という現状が、イランの脅しを有効なものとしている、ということです。イラクの二の舞はゴメンだ、というメッセージだろうということです。




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