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最低賃金に関する議論~1

2009年07月31日 14時00分58秒 | 経済関連
こちらに関して>はてなブックマーク - 上限金利規制と最低賃金 大竹文雄のブログ


大竹先生の記事について触れる前に、これまでの主張と大差ないが再び書いておこう。

日本の経済学者たちは、政策決定をする上で正しく論理的な判断ができるような、唯一の結論を得るべきだ。まず、自分たちの内部で一つの結論に到達できるように、互いが確実に説得できるようになれ。それすらできない人たちが、経済学には全く無関係な人々に何を教えられるというのか?経済学者同士ですら納得できないとか、結論を得られないというようなものについて、どうして経済学をよく知らない政策担当者たちが「正しい答え」を見つけられるというのか。

労働問題や労働市場なんて、今に始まったことではない。昔からあるではないか。
最低賃金が政策導入されたのは、一体いつからか?
次の民主党政権からですか?(笑)

これまで経済学者とか研究者とか、そういう人たちは大勢いたのではないか?
(労働問題の研究者たちだっていたよね)
何人もいたし、何年も時間はあったではないか。その間に、「最低賃金は政策的に妥当か、否か?」というたった一つの疑問点に対してですら、何らの共通理解や解答を得てこなかったのか?ごく一部の人たちは、「不当な政策だ」と主張し、一方では「いや、そうでもない」ということになっているのは何故なのか?どうして、過去何十年も「最低賃金は廃止せよ」という経済学の世界からの大運動が行われたり提言がなされてこなかったのか?人々に正しい答えを教えようとしなかったのは、経済学者たちが不誠実だったからか?(笑)

上限金利問題についても同じなのだが、これまでの学者さんたちってのは、何かの成果を得てきたのか?どうして、もっと昔から研究をしてこなかったのか?問題にされた時期は、はるか昔からであったのに、何故経済学的な答えを見つけ出そうとしてこなかったのか?

要するに、学者さんたちの怠慢みたいなものだ。結局、誰も答えを知らない、その時々でしか取り組まない、そういうことが繰り返されてきただけではないか。そうでなければ、もっと学術的検討がなされていたはずだし、何らかの答えを見つけることだって不可能ではなかったかもしれないのに。そういう取組みを、経済学者たちが行ってきたのかといえば、怪しいものだ。だからこそ、未だに「最低賃金は妥当か、否か?」なんていう古ぼけた話題にさえも、経済学者たちの共通理解など存在していないではないか。あるというなら、既に答えは出ているはずだ。その理屈でその他大勢を説得できる。

だから、まず、学者同士で結論を出すべきだ。答えを提示せよ。「経済学的裏付け」のある答えを用意できたなら、はじめて「間違っている」と言うべきだ。それすらできないのに、一般人を説得できるはずなどなかろうて。


米国のサブプライムローンが壊滅的打撃を受けてしまったことの理由をよく考えてみるべきだ。「外部性がない」というのも、本当なのかどうか疑わしいな。経済学の分野でそんな唯一の結論が得られたとでも言うのだろうか?(笑)


以前から、「借りたい人が借りられなくなる」とか非難する手合いは大勢いたわけだが、借りたい人には貸せばいいということで自由に貸せばどうなるか、ということのを考えたことがあるのだろうか。米国での貸出が必ずしも無軌道であったとまでは言わないが、貸し手が競って貸し出した結果、危機的状況に陥ったわけだ。恐らく金利が市場原理に基づいて機能していた(笑)であろう米国のサブプライムローン市場であっても、貸し手も借り手も正しく判断できるなんてことにはならない、ということなのではないのか。「高い金利でもお金を借りたい」という人々にローンを提供した結果、破綻したんでしょう?そこには、経済学者の言う金利や市場の機能は存在していなかった、とでも言うつもりか?(笑)
高利貸しに何故ヤクザが参入してきたか、そういうことを考えてみたらいいよ。これを合法化するべき、というのが経済学者の言い分なのか?もしそうなら、そういう結論の経済学的裏付けを取って、早速合法化の政策を政府に選択させるべきだろうね。



大竹先生は、
『今日暮すお金に困っているから高い金利でもいいと思って消費者金融から借りていた人を金利規制は排除しているのだから。』
と仰っていますが、トイチどころかもっと高金利を吹っかけて、たった1万や2万円を借りさせておいて、いずれは身包み剥がして死に至らしめる貸し手を正当化したいということのようだ。

こんなことを言いたくはないが、社会というものを知らないんだよ。学者大先生ってのは。
そういう現実を想像できないんだ。いや、私自身借りたこともなければ、そういう現場に出くわしたことなんかないが、漫画やドラマの世界ではどんな状況なのかは相場が決まっていると思うが(笑)。

「今日暮らすお金に困っているから高金利でもいいと思って借りてる人」が、払い続けられるとでも本気で思っているのだろうか?貸し手と借り手が対等な立場であると、本当に思っているのか?僅か1万、2万の、それどころか数千円というレベルの、「今日暮らすお金に困っている人」がどういう状況に置かれるか、金利などを正しく判断できるみたいな絵空事を言ってるんじゃねえよ、とは思う。学問的にどうだとかは、勿論判らんのだが。


まあ、上限金利反対派は、学問的正しさを証明したらいいですよ。
で、借りたい人が意志に反することなく借りられる社会、ということで、誰でもいくらでも自由に貸せるように規制緩和してやれよ。ヤクザの資金源になろうと、何だろうといいんじゃないか?(笑)
これで、日本版サブプライムローンの完成だな(笑)。一丁あがり、と。





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