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宮城県警の不祥事

2005年07月22日 16時03分46秒 | 社会全般
浅野知事に対して、漆間警察庁長官の「言語道断」発言まで飛び出した宮城県警問題ですが、知事の調査権を認めた先月の判決に続いて、再び違法な出張旅費を認める判決が出されました。裁判所からの判断は、宮城県警の不正・違法性を認めているのに、未だ県警が態度を改めないというのは、明らかにオカシイですね。過去の会計監査をきちんと受けて、「悪かった」と心から反省し、県民の信頼を取り戻せるように努めるのが筋ではないか。何故そういう普通の感覚すら持てないのか、不思議である。そんな警察を国民が望んでいると思っているのだろうか。

Yahoo!ニュース - 河北新報 - また重い判断、原告評価 宮城県警旅費一部架空認定

上の記事より、以下に一部抜粋。

「カラ出張の疑いが強い」。宮城県警旅費返還訴訟の判決で、仙台地裁は21日、県警の出張の一部を架空と認定した。6月の県警犯罪捜査報償費返還訴訟の地裁判決に続き、県警の不正支出の疑いを認める司法判断が相次いで示された。県警側は「被告は職員個人で立証に限界があった」と敗因を訴訟技術の問題に集約しているが、識者らは「司法に身を置く立場として、同じ司法機関に断罪された事実を重く受け止めるべきだ」と指摘している。

 県警訟務室は、訴訟の被告が組織でなく、職員個人になっていることをとらえ、「出張費は適正に執行されているが、立証が不十分で、裁判所の理解を得られなかった」と敗訴の原因を技術論に特化している。県警幹部も「組織として対応できていれば結論は変わっていただろう」と同調。別の幹部も「一審だけでは決着は付かない。被告は控訴するはずだ」と上級審での逆転勝訴に望みを託している。

 しかし、報償費返還訴訟の判決で、地裁が「支出の相当部分に実体がなかった」と言及するなど、司法が県警の経理実態を懐疑的に見る傾向は強まっている。二つの返還訴訟の原告の仙台市民オンブズマンは「内部告発など不正支出の直接証拠がなくとも、支出の不自然さなど状況証拠の積み重ねによって、裁判所は常識的に判断してくれる」と、裁判所の姿勢を評価する。


参考記事:

都道府県警察への知事権限その2

漆間警察庁長官の言い逃れ


漆間警察庁長官は、これをどう受け止めるのだ?今度はどうして「宮城県警は言語道断である」とか(笑)、「県警の”違法”支出の実態を厳粛に受け止め、適正な改善措置を取らせるように、指揮監督権を行使したい」とか、何で言わないんだ?「裁判所認定の如き違法な支出があったことは誠に残念であり、治安維持にあたる警察組織の信頼を大きく損ない、ひいては県民の治安に対する協力を得られなくなる虞もある。こうした不正によって警察活動に大きな支障を来たすことは、警察庁の本意ではない。宮城県警のみならず、全国の都道府県警察に対しても適正に指導監督していく所存である」とか、答えるのが本当の警察トップではないのか。知事批判をする時は威勢が良くて、不祥事が明らかになった時は、いつもの如く「ダンマリ」か?都合の悪いことには、「見ざる・言わざる・聞かざる」か?随分と調子のよい長官なんですね。


裁判所は、正義と勇気を持って国民の信頼に応えようとしたのだと思う。「司法判断」「法」の信頼を損ねることのないように、「法」に基づく率直な判断を示したのだろうと思う。仙台地裁は、先月に知事権限・会計資料の調査権についての踏み込んだ判断を示し、今回も警察組織の「違法支出」という実態に切り込んだ判断を示した。このような判断は国民にとっては極めて重要であり、司法の信頼性を確立していく上でも、行政組織の浄化の上でも、大切な判断であったと思います。

やっぱり、今の日本には「正義」や「信頼」は、あるんだと思う。そういう心を持つ人々が、いてくれるんだと思う。

そういう裁判所は、日本に本当にあったんだ、と思った。
そういう裁判官たちが、いてくれたのだ、と思った。


やっぱり、青臭いな、私(笑)



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