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いい国作ろう!「怒りのぶろぐ」

オール人力狙撃システム試作機

関西電力の需給を再考する

2012年05月05日 14時22分17秒 | 社会全般
関西電力の需給計画は、実際のところ、はっきりよく判らん。

が、発電設備をもう一度見て、考えてみましたよ。


参考
>http://www.enecho.meti.go.jp/policy/electricpower-natsu/kansai.pdf
>http://www.meti.go.jp/setsuden/pdf/supply_2012summer_06.pdf



①基本的な発電量

・石炭:舞鶴、高砂、橋湾、広畑、神鋼 :587万kW
・石油:海南、相生、赤穂、御坊等:672.6万kW
・LNG:姫路第一、第二、南港、堺港等:718.2万kW

 合計  1977.8万kW

②水力発電

・揚水以外の一般水力発電 ―― 設備容量385万kW

うち、11年7月~8月の発電計画での実数が243万kWだったので、これを基準とする。
が、北海道電力や北陸電力での電源開発などからの買取分は稼働率が高いので、そちらの近づけられるものは、近づけるべき。

(例えば北海道電力の場合、34.8万kWの発電設備容量に対し供給見込みを31万kWとしている。北陸電力でも54万kWの設備容量に対し供給見込みは40万kWとなっている)

・揚水発電 ―― 設備容量488.4万kW+35万kW

昨年計画では約450万kWだったので、これを目指すべき。
夜間電力需給による、ということはあるかもしれないが、中部電力や北陸電力では揚水発電分が極めて少ない状況になっている。
このことは、融通分を大幅につみ増せるはず、ということを意味する。昼間の最大電力量に対して供給が上回る状況であって、なおかつ揚水発電が殆ど使われていなくても需要を満たせるということは、消費量の減少する夜間になれば、それだけ余剰供給能力が存在する、ということになるからである。

従って、揚水発電分を450万kW以上に確保できるなら、水力+揚水で690万kWを可能にする。


ほかには、他社融通分を確保がある。

また、火力で停止中の多奈川発電所120万kWの再稼動について、可否を検討すべきでは。
施設として、すぐには使えない、という理由があるのかもしれないので、その理由を明確にすべき。

また、他の火力増設ができないとか、自家発電分を買い取れないという理由があれば、それを示すべき。

上記からすると、昨年最大量を確保することは不可能ではない。
1977.8万+690万+融通50万=2717.8万kW

2700万kWが確保できれば、それを超える日はかなり少ない。
節電をすることで、更に改善可能となるはずだ。



続・原発全基停止の日

2012年05月05日 11時41分50秒 | 政治って?
とりあえず、再稼動を阻止し、全基停止に追い込む所には来た。

2月20日>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/75e9dc7d99a8049d1a408022e76eca03


だが、原発派どもは、どうにかして動かすしかない、と画策したわけだ。野田を動かし、枝野を動かし、地元に再稼動をお願いする、というところまでは、「政治判断」という醜悪なショーをやって、進めたわけだ。

ところが、情勢不利と見るや、結論を先送りとしたのだ。
どうしてかって?

それは、どこかの筋のご意向が働いたものと思うべき。

野田総理は、朝霞公務員宿舎の問題の時でも、二転三転したでしょう?あやつり人形は、自分の意思、思考なんかを持たないから、ころころと変えるわけ。

だから、訪米した途端に、「停止の選択肢もあり得る」と発言したでしょう?

TPPの参加表明は待て、となったのと同じ、ということさ。
訪米する前に、どうして「停止の選択肢」を言及しなかったと思うか?
それが、訪米して、「作戦会議」の一つや二つをこなした後になってから、「あり得る」発言が報じられた、と。

TPPの事前交渉参加の時の話でも、似たようなもんさ。野田の発言がそれなりに報じられる時というのは、意味がある時だけ。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b9d71832ed40256c8f35a3f0f6a788c2

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/968c5e2f142664ffe0fe0d489f6b36d5


あの時にも、普段テレビに出ない野田総理が、何故か稲刈りをやって、大量に集めた記者団に囲まれて、その際に「参加準備を指示しました」と語ったわけで。
あんな臭い演出で、なんてわかりやすいんだ、って誰でも思うよね?


まあ、野田のどぜう政権は、こんなもんさ、ということだな。

>http://blog.goo.ne.jp/critic11110/e/b6388c2b6fe7b07c454d67f43d74ae95

再稼動以外の選択肢を、当初から持っていなかったのは明らか。
地元合意が得られない場合の対策を一切持ってなかったことがその間接証拠だろう。


いずれにせよ、再稼動問題を、たとえばTPPに結びつけられると困る連中がいる、ということさ。だから、ここはいったん退く、ということにしたんだろう。



北海道電力の需給見通しは信頼できない

2012年05月05日 11時05分38秒 | おかしいぞ
これは、電力会社が自主的にやったことですかね?
それとも、官僚の指示とかですか?

北海道電力が自主的にこういう出鱈目を出してきたのであれば、本当のクソ会社だな、とは思う。
だが、北電が単独でこんな数字を作ってくるだろうか?

どうせ、政治的配慮とか、霞ヶ関からの締め付けの結果なんじゃないのかと思うのは当然だわな。


前から書いてるが、北海道の最大電力なんて、夏じゃないんだって。

>http://d.hatena.ne.jp/trapds/20120130/1327925440


発電設備だけでも、原子力以外だけで600万kWを超えてるわけだよ。
今回の提出資料でもそうだったよ。

>http://www.hepco.co.jp/info/2012/__icsFiles/afieldfile/2012/04/23/120423b.pdf

発電設備容量841万kWで、うち原子力が207万kWだから。差し引き634万kWはある、ということだ。

冬の最大電力量を超えている。
ただ、冬になると揚水発電をそんなに使えるのか、とか、そういう懸念はあるだろうけど。

で、設備容量が足りてるから、需給で不足を言うことが難しいわけだよ。
で、奸吏どもは、どうやって数字を作るか考えるというわけだ。


まず、火力の発電容量は470万kWもある。
けど、発電量は380万kWしか使えないよ、と。なるほど。

ごまかしがヘタとしか思えないわけだが、発電量の多い伊達で17.7万kW減らしている。まあ、こんなのは微々たるものだわな。大勢に影響はないくらいだから。けど、最大の火力発電量を誇る、苫東厚真4号機の70万kWをまるまる落としているわけさ。これが、一番効いてる、というわけ。

90万kW分くらい低下する理由は、この4号機がゼロだから、だ。
で、古すぎて故障でもしてるのかな、と思ったが、02年稼動の、他の発電設備に比べると新しい設備なんだよ。

で、どういうわけだか、今年の電力需給が最も厳しいと喧伝している、7月、8月期に「定期点検で稼動ゼロ」にするという、どう見ても嫌がらせとしか思えない点検計画なんだと(笑)。

これが、奸吏の考える方策、ということですわな。

定期点検の70万kWがゼロではなく、他の設備と同じで70万kWが算入されると、どうなるか。553万kWとなって、足りてるわけだよ。
つまり、対策としては、定期点検を今すぐやって、真夏以降には動かせ、というのが解決策になるんじゃないですかねえ。

他条件は北電が出したので変えてなくて、唯一変更点が「苫東厚真4号機の定期点検」の時期をずらすこと、前倒しでやるというだけ。今すぐやればいいだけ。

なんて単純なんだ。
爆笑だわ。
所詮、クソどもの考える汚い手なんて、こんなもん。


もう一度数字を挙げていくよ。

火力の発電設備470万kWのうち、まあ9割稼動として、423万kWが確保される。これに、水力118万kWのうち、100万kWを確保すると、これだけで523万kWが達成できるわけで、揚水40万kWはいざという時の為のバックアップとして残しておける。

これの何が難しいの?
水力が80万kWくらいに落ちたとしても、503万kWだから昨年並みだと十分足りる。10年度並みの需要でも、ほぼ同じくらいだし、揚水30~40万kWを使えば足りる。


それと、揚水発電の条件についてだが。
関東や関西だと、夏場に夜間でもかなり暑い為に、夜中にエアコンを稼動させることが多くなり、そうすると一般家庭の電力需要が継続するために余剰電力が減る、すなわち揚水発電に回せる余剰電力が減少することになるので揚水発電容量の最大発電量が確保できるかどうかが問題となるわけだ。
これは、
・夜間温度が高い
・夜間に稼動するエアコン台数が多い
というような要因があるから、ということだ。


しかし、北海道は全然違う。
まず、夜間温度が低い。寝苦しいというのは、かなり少ない。温度が低下するので、夜間エアコンを稼動させないとダメ、という状況自体が非常に少ないはずだ。
それから、エアコンの設置台数が非常に少ない。それは、夏場の暑さなんて、限られているから、だ。1千世帯あたり設置台数は181台だそうだ。そうすると、夜間にエアコンを使って余剰電力がかなり減る、という条件設定自体がおかしい、ということになるわけだ。夜間消費電力がそんなに多いことは考えられず、揚水発電が満充電(とは言わないのだろうけど、マックスの発電力にするということで)にできない、という想定が、やや信じがたい。

北海道の節電は難しい、という話になるはずもなく、昼間の最大電力の要因としては、ビルやオフィスや商業施設での空調だとか照明やパソコンなどが主だと思われます。大規模工場なんかは、殆ど存在してませんし、製造業が大打撃を受けるなんてこともほぼないわけで(笑)。
つまり、最大電力を抑制するには、ビルや商業施設での節電をお願いすればいい、ということでしょう。昼間の最大電力になる時間帯で、空調を1時間とか停止したところで、暑さのレベルは大したことがないですよ。まあ、電気店のテレビを全部消すとか、照明器具展示も消すとか、そういうレベルであっても効くでしょうね。


こういう数字を考えてる人間が、東京なんかに住んでる単細胞なんかであると、条件の違いなどが考えられないということだろうね。

だからこそ、本物のクソだろうと思うし、奸吏なんだろうけど。


定期点検入りさせる、という想定そのものは、ウソでもなけりゃ、出鱈目でもないよ、そりゃあ。
だが、普通の思考を持つ人間が見れば、ああ、わざとだな、と明白に判る設定だろうよ。

まあ、細かい数字なんかどうせ誰も見ない、とか、甘く見てるんじゃないの?
だから、数字操作を考えるのが面倒なので、愚か者だと最大発電量の発電設備をまるまるゼロにしちまえ、ということにするんだろうね。


どうです?
みなさん、わかりましたでしょう?
これが、霞ヶ関の外道どものやり口だ、ということです。

きちんと数字を拾ってみてゆけば、罠を仕込んでいる、ということかと思います。

北電の発電実績だと、2010年度で原子力が43%だったのですよ。
そう、ベース発電をこれでやれば、依存度が高くなるというのは、その通りなのですが、最大発電量を考える時は別だということです。北海道の割と高い依存度であっても、対応は可能であるということです。


関西電力管内においても、そういうのはあるものと思って検討するべき、ということです。