世の中の仕組みってのは、大体がベタなドラマの筋書きとあんまり大差ない。「そちもワルよのう~」みたいな、悪巧みの連中が栄え蔓延ることを、世間の大人たちは経験的に知っているのだ。要領が悪くてバカ正直な人間たちは、常に損させられ、騙されてゆくのである。これが社会の掟だ。そういうのをひっくり返せるだけの力は、普通の大人たちには持っていない。だからこそ社会的格差は固定化され、持たざる者たちはより一層貧しく奪い取られるだけになり、持てる者たちは富の特権を生かしてひたすら搾取するのだ。富を踏み台にして力を獲得し、その力を富める者たちの為に用いることで更なる富を得て、それを自分たちに都合よく分配してゆくということだ。社会とはこのようにして回っているのである。
前置きが長くなったが、この特徴的な記事をよく読んでもらいたい。
>asahicom(朝日新聞社):慶応、赤字269億円 08年度決算、金融危機で評価損 - 社会
昨年の時点で、いくつもの私立大学での運用損が話題になっていたが、改めて数字が出されると、私立大学の多くには税金投入などが全くの無駄なのではないか、ということを思い出させてくれる。肩書きだけは立派な教官たちは私学に大勢いるかもしれないが、そういう人たちはいかに「私学助成が大事なものであるか」ということを力説したりするであろう。それは、経済学者と呼ばれるような学識者たちの多くが、口から出まかせであろうと何だろうと「経済学理論では~が正しい」とか何とか「薀蓄」だか「こじつけ」だか「ニセ科学」だかを実しやかに語る姿と、あまりにもよく似ているのである。故に、そういう連中の言い草というものについて、信憑性が高いとか、信頼できる学説や主張であるといった認識を持つことは、私には到底できないものとなってしまったのである。早い話が、「いい加減、ウソはうんざり」という気分だ。
そういう連中の知的水準に大いなる疑問を抱いているので、普通に書いても判ってもらえないかもしれない。そこで、私がよくやる「例」を使って書いてみよう。喩え話は役に立たないだったか、最終兵器だったかという説もあったかもしれないが、一応書いておくから。
◇その1
ある中央省庁の甲が、交付金や補助金と称して下部団体(独立行政法人や公益法人等)の乙に資金を流し込む。毎年10億円。乙では、交付金を受け取って職員の人件費の一部に充てるものとし、他の収支を合わせると年間8億円が剰余となっていた。これを団体の積立金にして、乙の自己所有資金とする。この積立金は増え続け、100億円の残高になった。この100億円からの運用収益は毎年2億円受取れ、その資金は団体職員のコンパニオン付き懇親会などの飲食に充てられたりパチンコ大会や競馬鑑賞会の資金に充てられた。
毎年10億円の公費を投入されているのに、そんなものに資金を回すなら「交付金や補助金は打ち切る」と甲の担当者が言ったら、乙の理事長はこう答えた。
「交付金や補助金は適正に使っており、職員人件費に充当されている。不適正な支出を責められたのは、積立金の運用収益であって、これは団体の自己所有資金であり公金ではない。だから問題ない。交付金10億円は継続するべきだ。」
整理してみよう。
ア)交付金&補助金は国から毎年10億円
イ)積立金は100億円
ウ)不適正支出2億円は運用収益から支出
エ)10億円は継続しろ
イ)のような積立金になっていたものを流行り言葉では「埋蔵金」と呼ばれていたわけだが、埋蔵金にしておくほどに金を積んでいるのに「もっとよこせ」と言うのは如何なものか、ということでしょう?経済学者とかいう偉そうな肩書きの私学の人たちが、そのようなことを言っていたんじゃありませんか?まあ普通に考えて、公費を投入する先として「これはどうよ」って話にはなりますわな。
慶応義塾大学の場合にはどうなっているかといえば、
あ)交付金&補助金は国から毎年120億円
い)積立資産は1000億円超
う)運用という名のバクチ資金に充当
え)私学に補助金を交付しろ
みたいなことですかね(決算では補助金は144億円以上だった)。
なんだ、文部科学省から特定権益を守る団体であるところの「私学振興共済事業団」という名の公益法人に補助金が流され、そこには「埋蔵金」化している資金が1000億円以上もあったんじゃないですか。だったら、これ以上「交付しなくてもよくね?」って話でしょう。違いますか?(笑)
竹中教授あたりにでも、そのヘンのところをよく確認するといいですよ。ダテに「経済学者」を名乗っているわけでもあるまいに。学内に大変著名な学者さんたちが大勢揃っておいでのようですから、こういう時こそ意見すべしってことでしょうよ。ですよね?
元中教審会長で私学振興共済事業団の理事長である鳥居泰彦氏にも、ご意見を求めたらいいんじゃないですか?慶応つながりは、ダテですか?(笑)
何が違うっていうんですかね。
ま、高名な経済学者たちならば、きっと明確な解答を用意してくれることでしょう(爆)。
参考資料>日本私立学校振興・共済事業団(私学振興事業本部)
私立大学がこんなに金をもらっているのか、というのがよく判るよ。
◇その2
しつこいけど、次を書いてみるよ。
Aは「生活扶助の資金をよこせ、その権利がオレにはある」と主張。制度上は拒否できないので、毎月生活扶助として1万円を受け取っていた。
ある日、パチンコ屋でAがパチンコをしているのを見咎めた役場の人がAに言った。
「パチンコするお金があるんじゃないですか」、と。
そうしたら、Aは、
「生活扶助でもらった1万円は生活費にしか使っていないから問題ない、今パチンコに使っているお金は自分で稼いだお金だけだ」
と答えた。役場の人は、生活扶助の主旨からすると適当ではないと思え、更にAに問いかけた。
「パチンコには、毎月いくら使っているんですか?」
Aは
「そんなのお前には関係ない、が、この際だから教えてやろう、たったの2万円だけだ」
と答えた。
役場の人は
「ならば、生活扶助に1万円は必要ない、もう交付しません」
とAに言ったら、
「生活扶助以外の金はオレの金だから自由でいいだろ、何に使おうと関係ねえ、だから1万円は継続しろ」
と言い返されたのだった。
さて、慶応をはじめとする私立大学のうち、補助金を国からもらっていながらにして、埋蔵金みたいに積み立てして、投資に勤しんでいた学校がいくつもあったように思いますが、いかがでしょうか?
上記Aのごとく、補助を受けた以外は、いくら積立金を増やそうと自助努力の成果なんだから「そんなの関係ねー」ということなんでしょうか?
腹が痛えな。笑いすぎて腹筋が攣りそうだ。
積立金を大量に積んでおくほど余裕があるのにも関わらず、何故補助金を出す必要があるんでしょうか?
爪の先に火を灯すようにして運営した結果、僅かながらに預貯金ができるようになっています、とか、そういう倹しい話ではないでしょうよ。大体、偉そうでご立派な教授先生たちが大勢揃っておろうが。経済学やら、経営学だか金融だか何だか知らんが、そういうご専門でたいそう賢く知識豊富な方々が大勢揃っておいでで、国や公的部門の非難をいつもしている方々がたくさんいるじゃないですか。
それなのに、自分たちが一体何をやっているかといえば、例に挙げた乙やAと何が違うっての?
えー、大事な金言とかを忘れたか?
「独立自尊」
誰が言ったか知らないが、こんなもんはウソ八百みたいなもんでして。
偉そうにしてても、結局はタカリ体質が強化されてるだけ。
自分にとって都合の悪いことや自分がやりたくないことは、たとえそれが建前上の大事なことであろうとも、全然実行しないの。都合のいいところだけ利用し、他は知らんぷり。で、国や税金にたかるようなもんですわ。分配は「お手盛り」同然。国のあらゆる会議の中に、手駒を送り込んであるしね。
結局のところ、口から出まかせ野郎がデカイ面して、偉そうな講釈を垂れるってわけ。
で、各種うまみはインナーの連中に与えられ、そいつらの中だけで力も金も回してゆく。これが、今の日本なんじゃないですか?
もしも本当に口だけじゃない、ってことを見せるなら、国からの金は受取るなよ。
そうだろ?それが筋ってもんじゃないのか。
自立する気概を見せろ、とか何とか、御託を並べてきた連中がいるだろ?
だからさ、今こそ、「独立自尊」を見せてみろや。当然だよね?
補助金を大量に受け取って、それを原資に多額の埋蔵金にして、その金で壮大なバクチに加担してきたわけでしょう?ま、オトモダチのオトモダチはアルカイダじゃなくて、ハイエナだかシャークだかで、まんまとマヌケどもが焦げ付かされてカモられたんでしょう?良かったじゃないの、オトモダチにいい思いをさせてあげられて。あっち方面とかを盛大に賛美していたお坊ちゃん連中が大勢いたわけだから、アレだけどな。
箱根みたいな温泉地だか、別荘地だか知らんけど、洗脳集会にでも参加させられたんですか?(笑)
よくワケの判らん宗教的集団とか、ヘンな政治的集団とか、そういうのって「洗脳合宿」みたいなのに勧誘されるらしいね。遠い昔だけど、そういうのは「○○セミナー」とか「●●キャンプ」とか、一見すると普通の無害な体裁をしている、といった噂話を聞いたことがあったね、そういえば。
バクチに精を出す余裕がある私学は、国からの補助金を返上せよ。
「埋蔵金」がたんまりあるそうだからね、何たって(笑)。
前置きが長くなったが、この特徴的な記事をよく読んでもらいたい。
>asahicom(朝日新聞社):慶応、赤字269億円 08年度決算、金融危機で評価損 - 社会
昨年の時点で、いくつもの私立大学での運用損が話題になっていたが、改めて数字が出されると、私立大学の多くには税金投入などが全くの無駄なのではないか、ということを思い出させてくれる。肩書きだけは立派な教官たちは私学に大勢いるかもしれないが、そういう人たちはいかに「私学助成が大事なものであるか」ということを力説したりするであろう。それは、経済学者と呼ばれるような学識者たちの多くが、口から出まかせであろうと何だろうと「経済学理論では~が正しい」とか何とか「薀蓄」だか「こじつけ」だか「ニセ科学」だかを実しやかに語る姿と、あまりにもよく似ているのである。故に、そういう連中の言い草というものについて、信憑性が高いとか、信頼できる学説や主張であるといった認識を持つことは、私には到底できないものとなってしまったのである。早い話が、「いい加減、ウソはうんざり」という気分だ。
そういう連中の知的水準に大いなる疑問を抱いているので、普通に書いても判ってもらえないかもしれない。そこで、私がよくやる「例」を使って書いてみよう。喩え話は役に立たないだったか、最終兵器だったかという説もあったかもしれないが、一応書いておくから。
◇その1
ある中央省庁の甲が、交付金や補助金と称して下部団体(独立行政法人や公益法人等)の乙に資金を流し込む。毎年10億円。乙では、交付金を受け取って職員の人件費の一部に充てるものとし、他の収支を合わせると年間8億円が剰余となっていた。これを団体の積立金にして、乙の自己所有資金とする。この積立金は増え続け、100億円の残高になった。この100億円からの運用収益は毎年2億円受取れ、その資金は団体職員のコンパニオン付き懇親会などの飲食に充てられたりパチンコ大会や競馬鑑賞会の資金に充てられた。
毎年10億円の公費を投入されているのに、そんなものに資金を回すなら「交付金や補助金は打ち切る」と甲の担当者が言ったら、乙の理事長はこう答えた。
「交付金や補助金は適正に使っており、職員人件費に充当されている。不適正な支出を責められたのは、積立金の運用収益であって、これは団体の自己所有資金であり公金ではない。だから問題ない。交付金10億円は継続するべきだ。」
整理してみよう。
ア)交付金&補助金は国から毎年10億円
イ)積立金は100億円
ウ)不適正支出2億円は運用収益から支出
エ)10億円は継続しろ
イ)のような積立金になっていたものを流行り言葉では「埋蔵金」と呼ばれていたわけだが、埋蔵金にしておくほどに金を積んでいるのに「もっとよこせ」と言うのは如何なものか、ということでしょう?経済学者とかいう偉そうな肩書きの私学の人たちが、そのようなことを言っていたんじゃありませんか?まあ普通に考えて、公費を投入する先として「これはどうよ」って話にはなりますわな。
慶応義塾大学の場合にはどうなっているかといえば、
あ)交付金&補助金は国から毎年120億円
い)積立資産は1000億円超
う)運用という名のバクチ資金に充当
え)私学に補助金を交付しろ
みたいなことですかね(決算では補助金は144億円以上だった)。
なんだ、文部科学省から特定権益を守る団体であるところの「私学振興共済事業団」という名の公益法人に補助金が流され、そこには「埋蔵金」化している資金が1000億円以上もあったんじゃないですか。だったら、これ以上「交付しなくてもよくね?」って話でしょう。違いますか?(笑)
竹中教授あたりにでも、そのヘンのところをよく確認するといいですよ。ダテに「経済学者」を名乗っているわけでもあるまいに。学内に大変著名な学者さんたちが大勢揃っておいでのようですから、こういう時こそ意見すべしってことでしょうよ。ですよね?
元中教審会長で私学振興共済事業団の理事長である鳥居泰彦氏にも、ご意見を求めたらいいんじゃないですか?慶応つながりは、ダテですか?(笑)
何が違うっていうんですかね。
ま、高名な経済学者たちならば、きっと明確な解答を用意してくれることでしょう(爆)。
参考資料>日本私立学校振興・共済事業団(私学振興事業本部)
私立大学がこんなに金をもらっているのか、というのがよく判るよ。
◇その2
しつこいけど、次を書いてみるよ。
Aは「生活扶助の資金をよこせ、その権利がオレにはある」と主張。制度上は拒否できないので、毎月生活扶助として1万円を受け取っていた。
ある日、パチンコ屋でAがパチンコをしているのを見咎めた役場の人がAに言った。
「パチンコするお金があるんじゃないですか」、と。
そうしたら、Aは、
「生活扶助でもらった1万円は生活費にしか使っていないから問題ない、今パチンコに使っているお金は自分で稼いだお金だけだ」
と答えた。役場の人は、生活扶助の主旨からすると適当ではないと思え、更にAに問いかけた。
「パチンコには、毎月いくら使っているんですか?」
Aは
「そんなのお前には関係ない、が、この際だから教えてやろう、たったの2万円だけだ」
と答えた。
役場の人は
「ならば、生活扶助に1万円は必要ない、もう交付しません」
とAに言ったら、
「生活扶助以外の金はオレの金だから自由でいいだろ、何に使おうと関係ねえ、だから1万円は継続しろ」
と言い返されたのだった。
さて、慶応をはじめとする私立大学のうち、補助金を国からもらっていながらにして、埋蔵金みたいに積み立てして、投資に勤しんでいた学校がいくつもあったように思いますが、いかがでしょうか?
上記Aのごとく、補助を受けた以外は、いくら積立金を増やそうと自助努力の成果なんだから「そんなの関係ねー」ということなんでしょうか?
腹が痛えな。笑いすぎて腹筋が攣りそうだ。
積立金を大量に積んでおくほど余裕があるのにも関わらず、何故補助金を出す必要があるんでしょうか?
爪の先に火を灯すようにして運営した結果、僅かながらに預貯金ができるようになっています、とか、そういう倹しい話ではないでしょうよ。大体、偉そうでご立派な教授先生たちが大勢揃っておろうが。経済学やら、経営学だか金融だか何だか知らんが、そういうご専門でたいそう賢く知識豊富な方々が大勢揃っておいでで、国や公的部門の非難をいつもしている方々がたくさんいるじゃないですか。
それなのに、自分たちが一体何をやっているかといえば、例に挙げた乙やAと何が違うっての?
えー、大事な金言とかを忘れたか?
「独立自尊」
誰が言ったか知らないが、こんなもんはウソ八百みたいなもんでして。
偉そうにしてても、結局はタカリ体質が強化されてるだけ。
自分にとって都合の悪いことや自分がやりたくないことは、たとえそれが建前上の大事なことであろうとも、全然実行しないの。都合のいいところだけ利用し、他は知らんぷり。で、国や税金にたかるようなもんですわ。分配は「お手盛り」同然。国のあらゆる会議の中に、手駒を送り込んであるしね。
結局のところ、口から出まかせ野郎がデカイ面して、偉そうな講釈を垂れるってわけ。
で、各種うまみはインナーの連中に与えられ、そいつらの中だけで力も金も回してゆく。これが、今の日本なんじゃないですか?
もしも本当に口だけじゃない、ってことを見せるなら、国からの金は受取るなよ。
そうだろ?それが筋ってもんじゃないのか。
自立する気概を見せろ、とか何とか、御託を並べてきた連中がいるだろ?
だからさ、今こそ、「独立自尊」を見せてみろや。当然だよね?
補助金を大量に受け取って、それを原資に多額の埋蔵金にして、その金で壮大なバクチに加担してきたわけでしょう?ま、オトモダチのオトモダチはアルカイダじゃなくて、ハイエナだかシャークだかで、まんまとマヌケどもが焦げ付かされてカモられたんでしょう?良かったじゃないの、オトモダチにいい思いをさせてあげられて。あっち方面とかを盛大に賛美していたお坊ちゃん連中が大勢いたわけだから、アレだけどな。
箱根みたいな温泉地だか、別荘地だか知らんけど、洗脳集会にでも参加させられたんですか?(笑)
よくワケの判らん宗教的集団とか、ヘンな政治的集団とか、そういうのって「洗脳合宿」みたいなのに勧誘されるらしいね。遠い昔だけど、そういうのは「○○セミナー」とか「●●キャンプ」とか、一見すると普通の無害な体裁をしている、といった噂話を聞いたことがあったね、そういえば。
バクチに精を出す余裕がある私学は、国からの補助金を返上せよ。
「埋蔵金」がたんまりあるそうだからね、何たって(笑)。