ISOな日々の合間に

土曜日は環境保護の最新の行政・業界動向、日曜は最新の技術動向を紹介。注目記事にURLを。審査の思い出、雑感なども掲載。

悪臭防止法:一局面

2006年10月22日 | 審査・コンサル
10月18日の審査第2日目は、慌しい移動だった。立食い蕎麦で昼食を10分間程で済ませ、慌しくJRに駆け込み午後の訪問先へ。やれ、やれ。

午前と午後の訪問先間の移動スケジュールがもともとJRのダイヤの都合上タイトだった。そこへもって来て、午前は古河駅から古河支店までタクシー片道20分と読んでいたが、途中の渋滞のため30分かかってしまい往復20分もロスしたのが原因だ。

その後、古河12:17発で大宮へ出て、12:58大宮発「新幹線とき」で熊谷へ。13:30から16:30まで熊谷支店で審査。この審査が終わった段階で計5日間の審査の前半を一旦終了した。

10月19日は二日間の審査のまとめと、翌日の審査の準備にあてる。

10月20日は小規模の水産加工会社で一人日の審査。私は食品分野の専門性を有していないので、食品分野に詳しい技術専門家が同行した。

魚の加工現場では魚臭さとアンモニアのような特有の腐敗臭が付きまとう。環境管理責任者に悪臭防止法は適用されますかとお聴きすると、法律に書かれているような化学物質は一切使っていないので問題ありません、とのお答えだった。同行した技術専門家からも何もコメントが無かった。

当方の事前調査では、工場の有る地域は悪臭防止法の指定地域になっていること。魚の腐敗臭の主な成分はトリメチルアミンであり、工場の敷地境界で0.005ppm以下と濃度規制されていることを知っての質問だった。

この会社では臭気が外に出ないように処理しているので法規制上問題ないが、ISO14001は仕事に関係する(環境側面に関連して適用可能な)法的要求事項を明確にすることを求めているので、特定漏れを指摘した。技術専門家もこのことを認識していなかったようだ・・・???。

10月21日は土曜日ではあるが、午前中担当審査員が会社に集まり、17日と18日の審査結果を持ち寄り、意見の交換・調整、後半審査の着目点の整理を行った。後半は23日から25日まで三日連続の審査となる。

絵は熊谷市のHPから転載。