ISOな日々の合間に

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恩師の米寿祝い

2006年05月28日 | 出来事
昨日は大学院時代の恩師の米寿祝に参加しました。

今を去ること30数年前、大学院でお世話になったばかりでなく、大学院を出て会社に入って間もないときに結婚したので先生に仲人をお願いしました。そのとき、体調を崩していたにも拘らず喜んで受けて頂きました。今でも大変有難く思っています。

いくつかの祝辞の中で次の二つがとても印象的だった。

ひとつは、先生が未だ若々しいので、二年後もまた祝いをやろう。ついては、卒寿とはいわずに鳩寿と言うことにしようとの提案。
90歳の祝いを通常は卒寿と言うが、卒には「死者の胸元を合わせる:終える”という意味であり好ましくない」。そこで、鳩寿と呼ぶことにしようとの提案だった。最近はそのように言う場合が増えているようだ。
「はと寿」は「鳩寿(きゅうじゅ)」ともいわれ、「鳩」の字の中に「九」が含まれ、音も「キュウ」であることに由来します。「卒」と「鳩」それぞれの漢字の持つ意味と読みからして、鳩寿のほうが縁起が良く、おおいに賛成である。
 次回は鳩の乗る杖を贈る事になりそうだ。

同期の仲間がした他の祝辞のごく短い一言に、退職したサラリーマンの老後の厳しさが垣間見えた。「先生は88歳で未だ若々しいが、今年会社を退任して、これから先生と同じ88歳までは25年間もある。どのように生きてゆくべき悩ましい。」と言っていた。
日本人の平均寿命が延び、いまや100歳を超える人が1万人以上もいる現実。一方で、多くの企業が60歳定年制を維持している現実とのギャップが大きく、有能な中老年の活躍の場が少ない。
 この意味では、若い人に提案する。50歳を節目にした25年サイクルでの人生設計は如何だろうか。企業で25年、その後はその経験を生かすなり、本当に自分がしたい仕事で自分のプライオリティを発揮する活動に残りの人生25年を使う、という構想である。
 重い現実はひとつ。60歳からでは何をやるにしても思うようにゆかないのだ。

翻って、わが身は、趣味と実益を兼ねた仕事を楽しんでおり大変幸運である。

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