前日の粘り勝ち、なんて誉められるような勝ち方ではないにしても勝ちは勝ち、いつもどおりにひっくり返して大勝ムードだったはずの西武ベンチからすればイヤな雰囲気で迎えた今日の試合に先制、勝ち越しと先手、先手とくるのはさすがに首位を走るチーム、防戦一方のロッテは手もなく捻られてしまいました。
種市は前回にやや持ち直したピッチングとさしてストレート、コントロールとも変わっているようには見えませんでしたがそれでもアップアップだったのはそろそろデータが相手チームで整備をされつつあるのでしょう、このあたりは岩下も然り、ここで踏ん張れるか、誰もがぶつかる最初の壁を乗り越えられるかで次のステップが変わってきます。
課題は明確になったことで二軍で集中的に鍛え直すのもあり、一軍の場で立ち向かわせるのもあり、そして井口監督は岩下、種市ともに「一軍で鍛える」と判断をしたようですので一気に乗り越えられずとも何かきっかけを掴んで欲しい、逃げる、かわすのではなく前のめりに取り組んでいってもらいたいです。
試合としてはここまでキレのあるボールを投げていた陳冠宇には37球からの連投が影響をしたのか、魅入られたように真ん中に投げ込んでしまったのが痛恨でした。
あそこで持ち堪えられていればもう少し何とかなったような感じがあっただけに、歯を食いしばるしかない立場なのが可哀想でもありますが、もうちょっと頑張れ、です。
一方で打線はお約束どおりに今井のお客さんになりそうで塁上は賑わしながらも決定的な一打が出ず、調子を上げていた鈴木、また中村が二併殺とブレーキになってしまいました。
上手く守られてしまったというのもありますが押し込みが弱いのは見る側の気持ちの問題にしても、俺が決めてやる、との雰囲気が感じられなかったのも正直なところです。
そんなこんなで今日も「福浦が打ったから」で3年ぶりのアーチにマルチヒット、福浦のホームランなどはもう見られないと諦めていただけにパワーではなく技で運んだ一発をナマで見られた方には羨ましい、是非ともあと一本、地元でその華麗なアーチを描いてもらいたいです。
これで2000本安打までマジック4、明日から5日間の休養がありますのでたっぷり休んでそこからの地元8連戦で一気に決めましょう、わくわく感が止まりません。
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◆9月9日(日) 西武−千葉ロッテ22回戦(西武14勝8敗、13時、メットライフ、29,940人)
▽勝 今井 11試合4勝4敗
▽敗 種市 5試合2敗
▽本塁打 福浦1号(今井)
▽バッテリー
千葉ロッテ 種市、陳冠宇、高野、東條、岩下—田村、江村
西武 今井、野田、平井、マーティン、ヒース—岡田