オリオン村(跡地)

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2016年通信簿 56 原嵩

2017-01-08 00:25:34 | 千葉ロッテ

 

56 原嵩 投手 19歳 年俸500万円

【2016年成績】 E 8試合 1勝4敗0S 防御率4.05 20回 13被安打 5被本塁打 12与四球 0与死球 8奪三振

下位指名の高卒投手ですので、ルーキーイヤーはこんなものでしょう。
交流戦でホームランを、と目標に掲げるぐらいに打撃でも評価をされている原ですのであるいは早い段階で打者転向の話が出てくるのではないかとも思っていたのですが、今のところ球団にも本人にもそのつもりはないようで、平沢、成田とともに台湾ウインターリーグに参加をして来季に腕を撫すところは大きいと思います。
6月に入ってからの二軍戦でのプロ初登板、そこから8試合、そして台湾での2点台の防御率と軌跡としてはいい感じですから、来季は浦和でのローテーションが目標です。

それだけに185センチの長身を活かした、大きなピッチングを目指してもらいたいです。
成田なども同じですがコントロールがままならないことでロッテな型にはめないよう、被本塁打が多いのも攻めた結果だと思えばプラス材料ですらあります。
とにかく二木を筆頭に岩下、成田、そして原に種市が浦和でみっちりと力を付けて、ドラフトの獲得方針に大きな影響を与えるのがこの五人衆と言っても過言ではありません。
原らがもたもたしていると年上の後輩しかできませんので、第二の小野、小林宏になれるよう頑張ってください。


【オリオン村査定】 500万円 → 500万円 (±0%)


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コメント (10)

謀殺

2017-01-08 00:04:59 | 読書録

謀殺

講談社

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滝口康彦の短編集です。
時代は前後をすれども舞台はいずれも肥前、龍造寺氏、そして鍋島氏に関係する人物が出張ります。
それぞれの内容は千差万別ながらも根底にあるテーマは「人を信ずること」「裏切り」「その先にある虚しさ」ではないかと、どこか寂寥感の漂う作品でした。

タイトルとなっている謀殺は龍造寺隆信に誘殺された柳川城主の蒲池鎮並、その無事を願う母の思惑とその思いを託された侍女、そして「正直者」な隆信の使者との駆け引きに似たやりとりと、ちょっとしたボタンの掛け違えによるすれ違い、それがもたらす悲劇的な結末が描かれています。
皆まで語らずに最後は余韻を残していることでさらにその悲劇が際立っていて、じりじりとした後味が残ります。
こんな時代だからこそ人を信じたい、それはある意味で敗者の世迷い言であり、しかし長い目で見れば勝者だったのかもしれません。
また五州二島の大守とも呼ばれた隆信が、かつて困窮時に世話になった蒲池鑑盛の嫡男を罠にかけて屠ったことをきかっけに斜陽となっていく様は因果応報でもあります。
なかなかに含蓄に富んだ、と構えてしまうのもあれですが、ただの歴史小説の枠にはまらない名作だと思います。


2017年1月4日 読破 ★★★★☆(4点)


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