現役続行を目指していた黒木が都内で記者会見し、現役引退を発表しました。
黒木が現役引退表明 ロッテ支えた右腕 (12/12 共同通信)
ロッテを戦力外となった黒木知宏投手(33)が12日、東京都内で記者会見し、現役引退を表明した。
来季も現役続行を希望していたが、他球団から声が掛からず、引退を決意した。
黒木は「(選手で)すばらしい経験をさせてもらった。今後はそれを違った形で伝えていきたい」と話した。
黒木は宮崎・延岡学園高から社会人の新王子製紙春日井を経て1995年にドラフト2位でロッテに入団。
97年から5年連続で2けた勝利を挙げ、98年には13勝で最多勝のタイトルを獲得。
先発の柱として低迷期のチームを支えたが、2001年以降は故障に苦しんだ。
戦力外通告の直後には西武やヤクルトが興味を示しているとの報道がありましたが、その後は具体的な動きに至らないまま各球団の戦力補強はほぼ終わりに近づき、黒木の現役引退は秒読みとも言われていました。
場合によっては韓国など海外でもとの意気込みも伝えられましたが、トライアウトに参加しないなど一定のプライドを維持したことも影響したと思います。
本人も言っているように家族の生活もありますので、海外や浪人という選択はできなかったのでしょう。
黒木の全盛時は弱いロッテの時代だったので、その貢献がチーム成績に結びつかなかったのは残念です。
悲願の日本一の時には主戦とはなれず、ポストシーズンでの登板もアジアシリーズの中国戦のみでした。
長くロッテを支えてくれた黒木が主戦として優勝に貢献できなかったのは、タイミングの問題とは言え本人も悔しいでしょう。
ファンとしても黒木を中心としたロッテで優勝して欲しかったですが、例え優勝できずとも黒木の勇姿を忘れることはありません。
言葉とは裏腹に悔いの残る野球人生だったと思いますが、それでも本人の口から「13年間、マリンのマウンドに立ち、ファンの皆様に後押しをしてもらったおかげで、素晴らしい野球人生を送ることが出来ました」というコメントが出されたことで、本人もファンも踏ん切りがついたと思います。
これからは野球の素晴らしさを伝えるという解説者の仕事に就くのでしょうが、近い将来にスタッフとしてロッテに戻ってきてくれることを期待しています。
今日の記者会見は幕張ではなく都内でのものでしたので球団主導ではないようですが、それでもロッテ選手会が独自に来春のオープン戦での引退試合を検討しているとの報道もありましたので、その時には必ずマリンスタジアムに駆けつけることをここに誓いたいと思います。
ジョニー、長い間ありがとう!