64 藤井宏海 内野手 22歳 年俸460万円
【2007年成績】 E 55試合 89打数 8得点 15安打 打率.169 4二塁打 0三塁打 0本塁打 8打点 1盗塁 8四死球 35三振
藤井の戦力外通告には驚きもしましたし、怒りに近い感情も覚えています。
間違いなく藤井の才能を伸ばせなかったのは、チームの無策にあると思います。
甲子園で名を馳せた藤井ですが、小柄な体格もあってドラフトでは7巡目という低い指名順位であり、これが藤井の運命を左右したのだと思います。
指名は内野手としてであったにもかかわらず、投手陣に故障者が相次いだこともあり投手転向を打診されたことが間違いの始まりでした。
上位指名であればこういったこともなかったはずで、下位指名の藤井には断る術はなかったはずです。
本人にも投手に多少の未練もあったでしょうから、あっさりと投手転向が決まってしまいました。
しかしプロの投手としてやっていくには、やはり公称ですら170センチの上背は低すぎました。
先発として起用されるわけでもなく、適当に中継ぎで使われている、そんな印象しかありません。
ルーキーの時の春季キャンプで好守とも光るものを見せ、もしかして開幕1軍もあるのではと思わせたその素質は、この3年間の投手生活で徐々に輝きを失っていきました。
そして今年は逆に投手が増えたことで今度は内野に再転向、しかし簡単には輝きを取り戻せるはずもありません。
そんな藤井に転向から1年での戦力外通告、チームの都合で藤井を右往左往させながら、あまりに非情すぎます。
高校全日本で4番を任されたセンスを取り戻させるためには、最低3年は必要だったと思います。
藤井にとっては足がなかったこと、これが致命的だったかもしれません。
高校時代はパワーヒッターとして活躍できても、プロではその体格から長打は望むべくもありません。
同じ様なタイプとして南渕を目指すのが彼にとって正解だったと思うのですが、そんな模索をする前の挫折となりました。
こと二遊間に関しては早坂や根元など年代の近い選手がいることも、その選手生命を縮めた理由なのかもしれません。
来季からは三菱自動車岡崎でプレーすることになったようですが、内野手として頑張ってくれることを期待しています。
きっと大学に進学していれば今年のドラフト指名があってもおかしくないような成長があったと思いますし、大卒で就職したと思ってこれから2年間は再度プロを目指す鍛錬の期間と考えればいいのです。
ロッテの編成部を後悔させるほどの成長を見せてくれること、とにかくそれだけを願っています。
【オリオン村査定】 460万円 → 460万円 (±0%) ※10/2に戦力外