61 角中勝也 外野手 20歳 年俸450万円
【2007年成績】 9試合 17打数 2得点 4安打 打率.235 0二塁打 0三塁打 0本塁打 2打点 0盗塁 0四死球 4三振 得点圏打率1.000
四国ILから高卒1年目で入団した角中が、まさか1軍で出場できると思っていた人は皆無だと思います。
この想定外の1軍デビューは、大打者への第一歩として歴史に残るかもしれません。
ドラフト会議倶楽部の小関の選手を見る目の無さは有名ですが、それにしても角中については酷評し過ぎました。
ロッテの昨年の大学生・社会人ドラフトをやる気無しと批判する材料として角中を挙げて、四国ILリーグから指名することを目的とした指名と、一刀両断に切り捨てていました。
確かに実績を考えればわからないでもありませんが、彼は今はどういった心境なのか膝詰めで聞いてみたいところです。
ロッテのスカウトの眼力、もうこれを誉めるしかないでしょう。
2軍ではリーグ2位の打率.335で、フレッシュオールスターでは4番を任されました。
打高投低のイースタンとは言え、ルーキーでこの成績は凄いことです。
1軍でもあっさりとプロ初安打に初打点までマークし、今や若手野手の期待の星に成長しました。
私の中で彼への期待感が異常に高いのは、その言動の大物ぶりが理由です。
好調の原因などを聞かれても「ただバットを振っているだけ」「人にはうまく説明できない」と答え、1軍への手応えについても「こんなものかという感じ」と他人事のように語ります。
これは大物かただの馬鹿かのどちらかで、漂う雰囲気は明らかに前者だと感じています。
まさに飄々とプレイし、いとも簡単にハードルを越えていく、そんな未来が私には見えています。
だからと言って来季にレギュラー獲得となるほど甘くはないでしょうが、大松や竹原がうかうかしていると間隙をついて角中が追い抜くこともありえると思います。
強肩で走力もそこそこあるようですから、ポストサブローは角中になるのではと考えています。
ドラフト7巡目で入団した選手にここまで期待できる、そんな雰囲気を角中は持っています。
守備力が劣る選手が多いロッテ外野陣ですから、角中は来春のキャンプでのアピール次第では開幕一軍も夢ではないと思います。
もう少し2軍で実績を積ませたい気もしますが、天才肌の選手には高いレベルで一気に開花させる方が良いと思いますので、来季は貪欲に1軍を目指して欲しいですし、1軍で起用して欲しいと思います。
【オリオン村査定】 450万円 → 480万円 (△7%)