電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスではなく
一方が降伏するからである
ダニエル・パイプス

真理のひびき 《 健康や運命というものは――中村天風 》

2024-07-13 | 03-自己・信念・努力
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[箴言五]

健康や運命というものは それを消極的に考えない人々にのみ
恵与される様 宇宙真理ができて居る
Such is the universal truth that health or fortune is blessed to
the man who does not think of them in a negative way.


『真理のひびき』
( 中村天風、講談社 (1996/7/18)、p54 )

この箴言のもつ真諦(しんてい)は、およそ天風会員であるならば改めて釈明の必要もないほど、的確明瞭に理解されていることと信ずる。

というのは、われらの人生教義とする心身統一法は、要約すれば、活きがいのある人生を建設するのに必要とする生命の力と、各個人の対人生精神態度というものの相対的連関関係がいかに密接重大であるかという点に重点をおき、したがって積極的精神の現実養成を眼目として講習内容を組織し、またこれを心身統一完成への根本要諦(ようてい)として講述に努力しているからである。

ところが、事実において、天風会員以外の人は、しかも当然こうしたことが理解されているべき理智階級ですら、健康や運命ばかりでなく、およそ人生一切に直接間接に驚異に値する消長関係をもっている「心の重大性」というものを正しく理解していない人が実に多いのである。

そしてたいていの人が、いのちの力というものは、薬剤とか食養生(しょくようじょう)とか、その他肉体に施す何らかの手段や方法で作りだされるもののように考えている。

否、そうした考え方がきわめて合理的で少しも間違っていない正当なものと考えている傾向が実際にある。

特にこうした考え方を、専門の医家の中にも是正しようとしないでむしろ是認している人すらあるのは、人類の生命を確保していくうえで決して蔑(ないがし)ろにできないことと痛感せざるを得ない。

要するに、こうした事態が起きるのは、いつも講習の際講述するとおり、つまるところ物質文化のほうが長足に進歩している一方で、人間の生命存在にとって断然ゆるがせにすることのできない精神の文化のほうが、はるかに後れているためである。

そのために、遺憾ながら、現代人の人生知識の中には「心」というものが人生存在の一切を掌握する峻厳なるものであるという、人生確保に対する一番大切なことが欠如しているのである。

もっと極論すると、現代の理智階級者の概(おおむ)ね多くは、いのちの力、換言すれば、こうしてお互いが活きているのは、ひとえに神経系統の作用によるものだということを、正しく自覚していない。

またそれをそうと自覚している人の中にも、神経系統のすべてが、詳しくいえば植物神経系も、動物神経系も、そのことごとくが前記のごとく、肉体に施す手段方法=薬剤、栄養その他の肉体的の=で完全に作用させることができるというふうに考えている人が多い。

ところが真理はまことに厳粛で、人間がどう勝手に理屈を脚色しても、すべての神経系統は、肉体の支配を受けているものではなく、精神=心の支配を直接に享受して、生命維持の運営作用を行っているのである。

この大事実は、いくらよい薬を用い、栄養を豊富に摂取し、その他の肉体的の方法を実行しても、心が消極的である限りは、健康一つでさえ思うように建設できず、ましてや運命開拓の力などは思いもよらないが、これに反して心がその病に負けず、また運命に脅(おびや)かされないという積極的態度を堅持できれば、あえて薬やその他の肉体的手段や方法を特に採用しなくても、充分に健康や運命を確保し得ることで明瞭に証明されるのである。

現に英国の格言に、

“You had better pretend to be happy when you are blue.”(不幸なときこそ幸せそうに振る舞え)

というのがあるが、これも要するに、心の態度が、いのちの力の中枢をなす神経系に反映すると、当然運命を克服する力が発現するという事実を訓(おし)えている貴重な言葉なのである。

いずれにしても、心の態度が人生に与える直接的な影響は、多言する必要のないほど、切実なものであるだけに、瞬時の間といえども油断なく、その態度の積極化に努力すべきである。

そして、ふたたび獲得のできないこの人生を、正しく守ることに専念しよう。
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