電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスではなく
一方が降伏するからである
ダニエル・パイプス

歴史を裁く愚かさ 《 20世紀の戦争解釈が21世紀の国益を分ける――西尾幹二 》

2024-06-27 | 04-歴史・文化・社会
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1996~97年は歴史教科書問題に火の点いた年でもあった。なぜ歴史教科書なのか? 21世紀には20世紀のような大戦争はない、と期待したい。その代わり世界では、20世紀の戦争をどう解釈するかが、国益を分ける大争点になると予想されるのである。「歴史の解釈」が国際政治上の最大の闘争になるのだ。たとえばドイツは立派な国だが日本は駄目な国だと言うフィクション、でたらめな「物語」が世界を駆けめぐり始めている。どこにもない日本、どこにもないドイツの「絵」がどんどん描かれている。


『歴史を裁く愚かさ』
( 西尾幹二、PHP研究所 (2000/01)、p199 )
第4章 日本人よ、知的に翻弄されるな
1 「第二占領期」に入った日本

◆20世紀の戦争解釈が21世紀の国益を分ける

ところが日本政府はそれもしない。絶対にしない。米国に対してだけではない。中韓両国の領土侵犯に対してもなにもしない。なにもできない。できても、しようとする意志がない。そういう国になっている。

ある人が日本は「第二占領期」に入ったとうまい言い方をしたが、政治家のていたらくを見ていると、彼らはそのことに気がついてさえいないのかもしれない。

冷戦後の巨大変化はまずヨーロッパに起こり、ようやく日々、東アジアに迫りつつある。聞こえる者の耳にはその跫音(あしおと)がはっきり聞こえる。けれども日本の政治家たちは呆然と手を拱(こまね)いてなすすべなく「敵前逃亡」以外のなにもできそうもない体質をもろに世界中の人の目の前にさらけ出している。

けれども逆にいえば、このばかばかしさは、限度ぎりぎりまで来ているということをも意味するのである。この潮流に惰性で従っている政治家たちは、明日無能の烙印を押されて失脚するであろう。選択はそこまで来ている。

1996~97年は歴史教科書問題に火の点いた年でもあった。なぜ歴史教科書なのか? 21世紀には20世紀のような大戦争はない、と期待したい。その代わり世界では、20世紀の戦争をどう解釈するかが、国益を分ける大争点になると予想されるのである。「歴史の解釈」が国際政治上の最大の闘争になるのだ。

たとえばドイツは立派な国だが日本は駄目な国だと言うフィクション、でたらめな「物語」が世界を駆けめぐり始めている。どこにもない日本、どこにもないドイツの「絵」がどんどん描かれている。これと戦わなければ、日本は劣悪国の位置にねじ伏せられてしまうであろう。今の教科書で育った子供たちが21世紀の主役になっていくと考えれば、20世紀の戦争の解釈をめぐる教育に、もう「待った」は許されないのだ。

冷戦は終わり、米国は冷淡な「他者」になったことにどうして日本人は気がつかないのか。
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