電脳筆写『 心超臨界 』

歴史を綴るインクの正体は
単に変わりやすい先入観にすぎない
( マーク・トウェイン )

こころのチキンスープ 《 子犬だって助け合う 》

2024-05-09 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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やがてぼくたちは、二匹の犬の様子がおかしいことに気づいた。食事だと呼んでも、ほかの犬のようにワッと寄ってこない。反対に犬たちのなかにとびこんでいく。この2匹は耳が不自由なのだった。だったら眠らせたほうがいいと、誰かが言った。ブリーダーなら、きっとそうするだろう。でも、ぼくも家族のみんなもそれはいやだった。耳が聞こえないというだけで死なせるなんて、あんまりだ。


◆子犬だって助け合う

「こころのチキンスープ 12」
( ジャック・キャンフィールド他、ダイヤモンド社、p181 )

ぼくはずっと二つのことを常識だと聞かされてきた。一つ、動物には人間のような感情はない。むろん、不安や痛みを感じることはわかってるけれどね。二つ、ブリーダーたちは、五体不満足のペットは処分させてしまう。

ぼくが素人ながらブリーダーになったとき、これが本当かどうか、実際に体験することになった。

うちにはカミという名のすばらしいダルメシアンがいた。カミは家族みんなを慰め、支え、ペロペロとキスまでしてくれる。あんまりかわいいので、子を産んでもらおうと、彼女を純粋種のポーと掛け合わせた。

さて、ダルメシアンに子犬がうまれたらどういうことになるのか、はっきりとわかっていたわけではない。でも、子犬たちは、きっとそれぞれいい家に引き取ってもらえるだろうと思っていた。

子犬誕生の夜、わが家はみんなわくわくと興奮していた。カミは大きな犬だったが、お腹の子犬たちはしきりに動いて、小さな手足や頭の形がカミのお腹から出っ張っていた。

その夜、ぼくたちは映画の「101匹わんちゃん大行進」を地でいくような気分だった。最初の犬がぽろんと飛び出した。それから2匹目、夜どおし、ぼくたちは子犬を数えた。10匹……11匹……12匹、12匹のダルメシアン。こんなにたくさん生まれるなんて! なんてすばらしいんだ! ぼくは12匹の父親になったような気がした。しかも、映画と違い、ここには残忍なキャラクターはいないのだ。いや、いないと思っただけかもしれない。

子犬たちはよろよろと歩き、ころび、もみ合い、もつれ合った。家族もカミの子育てを助けた。大きな子犬は小さな子犬を押しのけるからだ。ミルクに子犬用の餌をまぜて、パイ皿にのせて出した。キャンキャン泣く12匹の子犬たちのなかを、そろそろと進むのはひと仕事だった。うっかり足を踏み出したりすれば子犬は潰されてしまう。

やがてぼくたちは、二匹の犬の様子がおかしいことに気づいた。食事だと呼んでも、ほかの犬のようにワッと寄ってこない。反対に犬たちのなかにとびこんでいく。この2匹は耳が不自由なのだった。だったら眠らせたほうがいいと、誰かが言った。

ブリーダーなら、きっとそうするだろう。でも、ぼくも家族のみんなもそれはいやだった。耳が聞こえないというだけで死なせるなんて、あんまりだ。

つぎの餌タイム。全員ちゃんと育てることに決めて本当によかったと思う事件が起きた。

餌を差し出すと子犬たちがワッと寄ってきた。10匹の子犬がぼくを追いかける。だが、11番目の子犬はぼくの姿を見ると、ヤブのほうに走り出した。そして立ち止まり、ぼくのほうを振り返った。

ぼくはどうしたのだろうと、その耳の聞こえない子犬のあとについていった。餌をのせたパイ皿は目に入ったはずだ。いったい何を待っているのだろう?

と、その子犬はヤブのなかに飛び込んだ。もう1匹の眠そうな、耳の不自由な弟を鼻でこづいているではないか!

瞬間、なんともいえぬ感動と満ち足りた思いに、ぼくは胸がいっぱいになった。子犬にも愛が、仲間を思いやる心があるのだ。こんな小さな犬にだって、これほどあっぱれな行動がとれるのだ。

いま、この2匹は、かわいがってくれる家族に一緒に引き取られ幸せに暮らしている。そして、家族全員に2匹分の愛と幸せをもたらしているという。
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