電脳筆写『 心超臨界 』

一般に外交では紛争は解決しない
戦争が終るのは平和のプロセスではなく
一方が降伏するからである
ダニエル・パイプス

ベートーベンの生きた時代に人工内耳があったなら――日野原重明

2024-07-13 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
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天才ベートーベンは27歳ごろから恐らく耳硬化症という内耳(音を感じる感覚神経が分布)の病気にかかり、ひどく悩みました。当時は難聴に有効な治療はなく、進行する症状に悩み、自殺を考えたとさえ言われています。それにもかかわらず大作の交響曲やピアノ協奏曲を次々に発表しました。指揮台に立ってタクトを振る彼と演奏者のテンポが合わないので、聴衆ははらはら感じるシーンがあったそうです。


◆ベートーベンの生きた時代に人工内耳があったなら

「ピアノ・パラリンピック」〈 93歳・私の証――あるがまま行く 〉 日野原重明
( 2005.03.26 朝日新聞(朝刊)be on Saturday―― e-ntertainment )

3月26日はベートーベン(1770~1827)が亡くなった日で、「楽聖忌」と呼ばれています。彼はドイツで生まれ、10代でピアノ曲の作曲を始めました。22歳ごろからオーストラリアのウイーンに移住。ハイドンの下で作曲法を習い、急ピッチに作品を発表して、若くして名声を博しました。

天才ベートーベンは27歳ごろから恐らく耳硬化症という内耳(音を感じる感覚神経が分布)の病気にかかり、ひどく悩みました。当時は難聴に有効な治療はなく、進行する症状に悩み、自殺を考えたとさえ言われています。それにもかかわらず大作の交響曲やピアノ協奏曲を次々に発表しました。指揮台に立ってタクトを振る彼と演奏者のテンポが合わないので、聴衆ははらはら感じるシーンがあったそうです。

高度の難聴には一般的な補聴器では対応できないことが多いようです。最近は内耳の障害による聴力喪失に対して人工内耳を移植する手術である程度聴力を取り戻すケースも出てきました。人工内耳はオーストラリアで開発され、日本では1985年に東京医科大学耳鼻科の船坂宗太郎教授が手術に成功しました。今では全国各地の専門病院で行われています。最初は自費でしたが1994年からは健康保険も適用されます。

熊本市でピアノ教室を開いていた古閑(こが)利さん、50歳の時、医師から処方された薬物による副作用で聴力を失いました。補聴器でも救えない難聴で二度とピアノを楽しめないとあきらめていたところ、80代になってから人工内耳を埋め込む手術に成功しました。30年ぶりベートーベンのピアノ曲を「月光」を弾いた時の感激は大変だったそうです。何より、手術2週間後の「音入れ」の日、「おばあちゃんも聴こえるの?」と初めて聞いた孫の声は忘れられないとのことでした。

ベートーベンの生きた時代に、今日のような医学の進歩があれば、かの楽聖は聴力復活の喜びで、どんな「歓喜の音楽」を作曲したことでしょうか。

さて、日本障害者ピアノ指導者研究会をご存知でしょうか。聴力が全くなくても音の振動に指や体が触れることで、リズムやメロディーの一部から音楽が体感できるように研究会は指導の努力を続けています。身体障害者たちのピアノ演奏を支援し、障害をもつ人なら誰でも参加できるコンサートを主催してきました。同研究会はさらに、2005年1月9、10日に、ピアニストで音楽教育家の迫田時雄会長らの努力で、第1回「ピアノ・パラリンピック」を横浜で開催し、日本国内外の身体障害者をもつ子どもや成人がたくさん参加しました。
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1 コメント

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Unknown (岩田)
2006-05-18 15:46:59
 感音難聴と付き合いながら 諦めずにピアノの演奏をしている方の生の声が聞きたい。

できれば 交流したい。  

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