電脳筆写『 心超臨界 』

目標を立てることは
見えないものを見えるようにするための第一歩
( トニー・ロビンズ )

琉球は誰のものか?――倉山満

2024-05-22 | 04-歴史・文化・社会
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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「琉球は日本ではない」、「琉球は別の民族だ」と言う人たちは、琉球がエスニックだとまでは言えても、ネーションだという証明ができません。仮に日本と別の民族だという証明ができたところで、中華帝国の支配下に入ったということは何一つ立証してない。冊封(さくほう)されていると言っているだけなのです。冊封とは、王が皇帝に頭を下げるものです。ただ、それで冊封した皇帝の所有物になるという話ではありません。


『世界の歴史はウソばかり』
( 倉山満、 ビジネス社 (2018/1/6)、p242 )

私は『基礎教養 日本史の英雄』(おかべたかしとの共著、扶桑社、2016年)を書いたときに、織田信長を外して足利義教(よしのり)を入れました。義教は室町幕府第六代将軍で、青森県から沖縄県までを統一して、「リアル天下布武」を初めて成し遂げた人です。私が義教を信長以上に評価している理由は、琉球を日本にしたことです。義教が島津忠国に琉球を褒美に与えるという「嘉吉(かきつ)元年御教書(みぎょうしょ)」があり、後の江戸時代の島津の琉球侵攻も、明治の琉球侵攻のときも、琉球は日本のものだという根拠になります。それなのに、「琉球は別の国」というのを認めないと、学界では抹殺されます。

何度でも言いますが、「琉球は日本ではない」、「琉球は別の民族だ」と言う人たちは、琉球がエスニックだとまでは言えても、ネーションだという証明ができません。仮に日本と別の民族だという証明ができたところで、中華帝国の支配下に入ったということは何一つ立証してない。冊封(さくほう)されていると言っているだけなのです。

朝貢というのは、王が送った「使者」が皇帝に頭を下げるものです。これは外交ではなく、貿易です。商人でもやることです。かたや冊封とは、王が皇帝に頭を下げるものです。ただ、それで冊封した皇帝の所有物になるという話ではありません。外交儀礼(プロトコール)として屈辱的かどうかであって、中華人民共和国や中華民国が領有権を主張する根拠にはまったくならないのです。では何のためにそれを言うのか。こんなことを言う奴は、言うまでもなくバカがスパイです。スパイではないバカもいますが、「バカな」スパイも大量に混ざっています。中国人だって歴史学界に優秀な人間を送り込むほど暇ではないので、他で使えない無能なスパイが大量に日本の歴史学界にいます。

よく、沖縄の二大新聞「琉球新報」「沖縄タイムス」がひどいというのですが、そこで書かれている内容というのは歴史学界の学会誌と同じです。歴史学界が言っていることを沖縄の二大新聞が書いているだけなのです。両者は、いわゆるズブズブの関係です。歴史学界のメンバーや、沖縄の日教組関係者が沖縄で講演をし、それを記者が記事にするというパターンがあり、全員がグルです。沖縄の歴史問題はこういう厄介さがあります。もちろん、こんなものは単なるプロパガンダであって、学問ではありません。

アイヌの人たちのことも、松前藩が搾取した、逆に騙されていたと諸説あります。しかし、このアイヌがネーションであったという事実はありません。琉球の立場に立てば、島津に侵攻されて併合したというのは喜べる話ではないでしょう。しかし、この時代は戦国時代であり、侵攻する、侵攻されるは本土でも起きていた話です。世界的に見ても1928年の不戦条約以前に、侵略した奴が悪いという価値観は世界にもありません。時間軸を都合の良いようにずらした議論で、琉球は大和民族に無理やり侵略されたんだとか言われても困ります。

私の最後の学界発表なのですが、日本法政学会で「明治初年の国境確定」というテーマで発表をしました。そのとき、とある教授から、「琉球は別の国だというのが学界の大勢だ!」と言われました。しかし、大勢だから正しいということではありません。そこで、琉球は別の国だと言う根拠を求めたのですが、私が納得するようなものは何一つ出てきませんでした。どんなに研究を蓄積されていても、それが根拠として使えなければ、意味がありません。学界の人間がいかに根拠なくモノを言っているか。

申し訳ないが、バカが多数決をやっても、学問ではありません。

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