電脳筆写『 心超臨界 』

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( ブリガム・ヤング )

日本パワー体現する国民資産――古森義久

2024-05-22 | 04-歴史・文化・社会
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日本の柔道はメダル獲得だけではない。日本のパワー、積極性、対外友好をも体現する国民的資産だといえよう。


◆日本パワー体現する国民資産――古森義久・ワシントン駐在客員特派員
(「あめりかノート」産経新聞 R02(2020).02.23 )

ワシントンで今の日本は、やはり中国発新型コロナウイルスの感染拡大についてもっぱら語られる。なぜ日本が中国以外で世界最多級の感染者を出したのかと批判的な論評が増すとともに、日本での活動を予定していた米側官民の人たちが訪日をキャンセルし始めた。

首都でのそんな日本の曇天にほっとする晴れ間をもたらしたのが日本柔道家の中矢力氏の来訪である。73キロ級で世界選手権を2度、獲得した中矢氏は柔道の国際普及を目的とするNPO法人「JUDOs」(井上康生理事長)から米国との交流のためにワシントン地区に送られてきた。

着いてすぐの21日夜はジョージタウン大学ワシントン柔道クラブでの指導だった。大学柔道部と町道場が合体した形の同クラブは米国東海岸でも最大級柔道場で、日本との交流も「JUDOs」の前身の「柔道教育ソリダリティー」(山下泰裕理事長)との間で十数年も続けてきた。

まだ現役の中矢選手は同クラブの男女50人ほどを相手に、まず背負い投げなどの得意技を解説した後、乱取りと呼ばれる練習に入った。地元選手たちは世界の強豪との手合わせとあって、先を争って挑んでくる。このクラブは米国人の学生のほか弁護士、医師、公務員、軍人、企業家など多彩な職業人が大多数で、柔道歴が長いベテランの黒帯が多い。

だが中矢選手はゆったりと受けながらも、ときおり超スピードで巨漢の相手を投げあげ、満場の驚嘆の声を浴びた。日本柔道の対外交流のまさにシンボルのような光景だった。同選手自身は「いやあ、アメリカ人選手たちの熱心さには驚きました」と語っていた。

中矢選手の訪米目的にはワシントン近郊の米国海軍士官学校の柔道部での「トモダチ作戦への返礼」も含まれていた。2011年3月の東日本大震災での日本側の被災への大規模な救済活動に米軍の大部隊が投入されたが、その主体となった米海軍への感謝の意を込めて、将来の米海軍士官たちに柔道を指導するという意図なのだ。

この「返礼」はいまや日本オリンピック委員会の会長となった山下泰裕氏が同ソリダリティー理事長だったころに始め、現全日本男子監督の井上康生氏に引き継いだ形の継続事業となった。

井上氏自身も10年には海軍士官学校を訪れ、全校あげての歓迎を受けて、同校柔道部を復興させた実績がある。伝統ある同校ではなんと1世紀以上前に講道館の山下義韶師範を2年近く柔道教師として採用していたが、その後の100年以上も日本柔道家との直接の交流はなかったという。

だが井上氏の指導でその絆が復活した。以来、同ソリダリティーの事業として海軍士官学校には毎年、日本の東海、慶応、国学院、筑波など各大学出身の一流選手たちが訪れ、柔道指導にあたってきた。その流れの現在の成果が中矢選手の来訪なのである。同選手は24日から同士官学校柔道部を訪れ、3週間ほど指導にあたる。

日本の柔道はメダル獲得だけではない。日本のパワー、積極性、対外友好をも体現する国民的資産だといえよう。
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