電脳筆写『 心超臨界 』

天才とは忍耐するためのより卓越した才能に他ならない
( ルクレール・ビュフォン )

人間通 《 個性――谷沢永一 》

2024-07-08 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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個性のあらわれは癖である。無くて七癖という。人の特性で殆(ほとん)ど絶対に変わらぬのは癖である。意見や考え方だったら、じっくり説いて修正させ得る場合も珍しくない。趣味を洗練させるのは割に簡単である。しかし無意識の癖ほど手強(てごわ)いものはない。これだけはきっぱり諦(あきら)めるべきである。相手の癖が気になる人ほど、奇妙に自分の癖に無自覚である。思想や心情を反省する人は多いが、自分の癖を点検する人は殆どない。


◆個性

『人間通』
( 谷沢永一、新潮社 (2002/05)、p30 )

夫婦喧嘩(げんか)は犬も食わぬ。世にこれほど不毛な争いはない。だからお互いに我慢している。夫婦となった者の宿命であろう。なぜ我慢する必要が生じるか。相手のする事なす事が癇(かん)に障(さわ)るからである。別にとりたてて害を受けるわけではない。しかし出来れば変えて欲しいと思う挙動が多すぎる。なんとかならぬものかと思う。度が過ぎると世を儚(はかな)む程の思いに沈む。勢い不機嫌となる。相手が不機嫌でいれば、反射的に当方も不機嫌となるのは当然である。不機嫌は人が何かを目標として取り組もうとする意慾(いよく)を麻痺(まひ)させる。元気がなくなって万事に投げやりとなる。実に詰まらぬ成り行きである。西堀栄三郎は仲人(なこうど)をしたとき、あらかじめ新郎にこう訓(さと)した。君の奥さんの個性は変えられないよ。しかし能力はいくらでも変えられるよ。後になって深く感謝された由(よし)である。

個性のあらわれは癖である。無くて七癖という。人の特性で殆(ほとん)ど絶対に変わらぬのは癖である。意見や考え方だったら、じっくり説いて修正させ得る場合も珍しくない。趣味を洗練させるのは割に簡単である。しかし無意識の癖ほど手強(てごわ)いものはない。これだけはきっぱり諦(あきら)めるべきである。相手の癖が気になる人ほど、奇妙に自分の癖に無自覚である。思想や心情を反省する人は多いが、自分の癖を点検する人は殆どない。どれだけ変な癖があるかを自分で数えたてるとき、おのずから人のことは言えないであろう。そして相手の能力を引きだし押しあげ励ますとき、はじめて相手の個性が好ましい方向へ練れてゆくであろう。
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