電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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岸本義広(よしひろ)派が対立する馬場義続(よしつぐ)派に「売春汚職で自民党の大物宇都宮徳馬が収賄(しゅうわい)した」というガセ情報を流した。間もなく読売新聞がその嘘をでかでか載せた。岸本派は特ダネを書いた立松和博(たてまつかずひろ)記者を逮捕して、締め上げた。だれからネタを買ったか。吐けば馬場派を潰せた。しかし立松は黙秘を通し、のちに自殺した。己の権力争いに公器である新聞を巻き込み、不当逮捕までやった。権力濫用(らんよう)の果てに死者まで出したが、気にもしない。気分はGHQそのままだった。
◆「最強」ではなく「国辱」の捜査機関、東京地検特捜部――高山正之
『変見自在 トランプ、ウソつかない』
( 高山正之、新潮社 (2020/8/28)、p35 )
マッカーサーはカネに汚かった。
日本軍に追われてコレヒドールから逃げだすとき、フィリピンのケソン大統領に餞別(せんべつ)を要求した。「ケソンは米国にあるフィリピン政府の口座から50万ドルを米ケミカル銀行の彼の口座に振り込んだ」(マイケル・シャラ―『マッカーサーの時代』)
日本でも最初は無償だと言っていたガリオア・エロア援助物資を勝手に有償に切りかえて大儲(おおもう)けした。あのまずい脱脂粉乳が有料だったなんて。
米国人は略奪する。米軍将校は厚木にきてからこの方どこへ行っても民家に押し入り、強姦(ごうかん)して、略奪した。
マッカーサーも例外ではないが、ただ押し込みはしなかった。代わりに日本人に略奪品を探させた。世耕弘一は日銀の地下に眠るダイヤを教えた。
味を占めた彼は隠退蔵物資調査会を作らせ、いいものばかりを懐にした。
講和条約発効後、この部門は生き残り、やがて名を東京地検特捜部と改めた。
表向きは脱税や汚職の摘発を仕事としたが、心根は変わらなかった。
何びとも抵抗できないGHQの権威を纏(まと)い、米国をご主人様と慕い、日本人は目を離せば悪さをする愚民どもと思い込んでいた。
その表れが昭和32年の売春汚職だった。
廓(くるわ)を廃止なんて正気の沙汰(さた)ではないが、それは措(お)いて存続を望む花街や花魁(おいらん)たちがロビー活動をした。
検察はこの国民的関心事に紛れて信じ難い不遜(ふそん)を働いた。彼らと米国の犬にも主流、反主流があった。ウイロビーとケーディスみたいなものだ。
一方の岸本義広(よしひろ)派が対立する馬場義続(よしつぐ)派に「売春汚職で自民党の大物宇都宮徳馬が収賄(しゅうわい)した」というガセ情報を流した。
間もなく読売新聞がその嘘をでかでか載せた。
岸本派は特ダネを書いた立松和博(たてまつかずひろ)記者を逮捕して、締め上げた。だれからネタを買ったか。吐けば馬場派を潰せた。
しかし立松は黙秘を通し、のちに自殺した。
己の権力争いに公器である新聞を巻き込み、不当逮捕までやった。権力濫用(らんよう)の果てに死者まで出したが、気にもしない。気分はGHQそのままだった。
お粗末は朝日新聞だ。後に検察のトップに立った伊藤栄樹(しげき)に連載「秋霜烈日」を書かせた。
中で伊藤は立松を自殺に追い込んだ一件をとくとくと書き立てた。
朝日はその傲慢に目をつぶり、逆に伊藤にへつらって連載を豪華本にし、出版記念会も開いた。珊瑚(さんご)に「KY」と書かせた一柳(ひとつやなぎ)東一郎が仕切った。
そしてロッキード事件が起きた。前触れは外人記者会での米国人記者による角栄吊るし上げだった。地検特捜は敏感にご主人様の意図を察知した。
続いて米上院で児玉誉士夫(よしお)の領収書が出された。児玉の口利(くちき)きでロッキード社の航空機が導入された。それに絡んだ角栄にカネが渡ったという構図を米国が示した。
該当する機種は2つ。対潜哨戒機(しょうかいき)P3Cと全日空のトライスターだった。
P3Cは総額1兆円の大取引だ。30憶円近い工作費にフィクサーの登用があっても納得できるが、それでは疑わしいのは角栄でなく中曽根康弘(なかそねやすひろ)になる。
地検特捜の吉永祐介(よしながゆうすけ)は即座に担当の司法記者会の会見で言った。「今日からP3Cと書くな」
代わりに「角栄は全日空にトライスターを買うよう圧力をかけた」という筋書きを示した。
しかし民間航空が社の命運をかける主力機選定をよそから言われて決めるはずがない。おまけに児玉は日航の松尾静磨(しずま)の盟友だ。
航空業界をまるっきり知らない素人(しろうと)らしい発想だが、吉永はその筋書きをそのままロッキード社幹部に語らせる嘱託尋問で補強した。
吉永はその信憑性(しんぴょうせい)について会見で「米国人は聖書に誓って証言する。だから彼らの証言に嘘はない」と真顔で言った。
あとは角栄以下をパクって、背凭(せもた)れもない丸椅子(まるいす)に座らせ、あるいは壁に向かって立たせ、痛めつけて偽りの自白を強いた。
それから30年、村木厚子事件が起きた。特捜が拷問(ごうもん)と権力濫用で冤罪(えんざい)を生んできた実態がやっとバレた。
角栄逮捕から40年。国辱の地検特捜をなぜまだ生き残らせているのか。
(2016年8月11日・18日号)
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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岸本義広(よしひろ)派が対立する馬場義続(よしつぐ)派に「売春汚職で自民党の大物宇都宮徳馬が収賄(しゅうわい)した」というガセ情報を流した。間もなく読売新聞がその嘘をでかでか載せた。岸本派は特ダネを書いた立松和博(たてまつかずひろ)記者を逮捕して、締め上げた。だれからネタを買ったか。吐けば馬場派を潰せた。しかし立松は黙秘を通し、のちに自殺した。己の権力争いに公器である新聞を巻き込み、不当逮捕までやった。権力濫用(らんよう)の果てに死者まで出したが、気にもしない。気分はGHQそのままだった。
◆「最強」ではなく「国辱」の捜査機関、東京地検特捜部――高山正之
『変見自在 トランプ、ウソつかない』
( 高山正之、新潮社 (2020/8/28)、p35 )
マッカーサーはカネに汚かった。
日本軍に追われてコレヒドールから逃げだすとき、フィリピンのケソン大統領に餞別(せんべつ)を要求した。「ケソンは米国にあるフィリピン政府の口座から50万ドルを米ケミカル銀行の彼の口座に振り込んだ」(マイケル・シャラ―『マッカーサーの時代』)
日本でも最初は無償だと言っていたガリオア・エロア援助物資を勝手に有償に切りかえて大儲(おおもう)けした。あのまずい脱脂粉乳が有料だったなんて。
米国人は略奪する。米軍将校は厚木にきてからこの方どこへ行っても民家に押し入り、強姦(ごうかん)して、略奪した。
マッカーサーも例外ではないが、ただ押し込みはしなかった。代わりに日本人に略奪品を探させた。世耕弘一は日銀の地下に眠るダイヤを教えた。
味を占めた彼は隠退蔵物資調査会を作らせ、いいものばかりを懐にした。
講和条約発効後、この部門は生き残り、やがて名を東京地検特捜部と改めた。
表向きは脱税や汚職の摘発を仕事としたが、心根は変わらなかった。
何びとも抵抗できないGHQの権威を纏(まと)い、米国をご主人様と慕い、日本人は目を離せば悪さをする愚民どもと思い込んでいた。
その表れが昭和32年の売春汚職だった。
廓(くるわ)を廃止なんて正気の沙汰(さた)ではないが、それは措(お)いて存続を望む花街や花魁(おいらん)たちがロビー活動をした。
検察はこの国民的関心事に紛れて信じ難い不遜(ふそん)を働いた。彼らと米国の犬にも主流、反主流があった。ウイロビーとケーディスみたいなものだ。
一方の岸本義広(よしひろ)派が対立する馬場義続(よしつぐ)派に「売春汚職で自民党の大物宇都宮徳馬が収賄(しゅうわい)した」というガセ情報を流した。
間もなく読売新聞がその嘘をでかでか載せた。
岸本派は特ダネを書いた立松和博(たてまつかずひろ)記者を逮捕して、締め上げた。だれからネタを買ったか。吐けば馬場派を潰せた。
しかし立松は黙秘を通し、のちに自殺した。
己の権力争いに公器である新聞を巻き込み、不当逮捕までやった。権力濫用(らんよう)の果てに死者まで出したが、気にもしない。気分はGHQそのままだった。
お粗末は朝日新聞だ。後に検察のトップに立った伊藤栄樹(しげき)に連載「秋霜烈日」を書かせた。
中で伊藤は立松を自殺に追い込んだ一件をとくとくと書き立てた。
朝日はその傲慢に目をつぶり、逆に伊藤にへつらって連載を豪華本にし、出版記念会も開いた。珊瑚(さんご)に「KY」と書かせた一柳(ひとつやなぎ)東一郎が仕切った。
そしてロッキード事件が起きた。前触れは外人記者会での米国人記者による角栄吊るし上げだった。地検特捜は敏感にご主人様の意図を察知した。
続いて米上院で児玉誉士夫(よしお)の領収書が出された。児玉の口利(くちき)きでロッキード社の航空機が導入された。それに絡んだ角栄にカネが渡ったという構図を米国が示した。
該当する機種は2つ。対潜哨戒機(しょうかいき)P3Cと全日空のトライスターだった。
P3Cは総額1兆円の大取引だ。30憶円近い工作費にフィクサーの登用があっても納得できるが、それでは疑わしいのは角栄でなく中曽根康弘(なかそねやすひろ)になる。
地検特捜の吉永祐介(よしながゆうすけ)は即座に担当の司法記者会の会見で言った。「今日からP3Cと書くな」
代わりに「角栄は全日空にトライスターを買うよう圧力をかけた」という筋書きを示した。
しかし民間航空が社の命運をかける主力機選定をよそから言われて決めるはずがない。おまけに児玉は日航の松尾静磨(しずま)の盟友だ。
航空業界をまるっきり知らない素人(しろうと)らしい発想だが、吉永はその筋書きをそのままロッキード社幹部に語らせる嘱託尋問で補強した。
吉永はその信憑性(しんぴょうせい)について会見で「米国人は聖書に誓って証言する。だから彼らの証言に嘘はない」と真顔で言った。
あとは角栄以下をパクって、背凭(せもた)れもない丸椅子(まるいす)に座らせ、あるいは壁に向かって立たせ、痛めつけて偽りの自白を強いた。
それから30年、村木厚子事件が起きた。特捜が拷問(ごうもん)と権力濫用で冤罪(えんざい)を生んできた実態がやっとバレた。
角栄逮捕から40年。国辱の地検特捜をなぜまだ生き残らせているのか。
(2016年8月11日・18日号)