こころのチキンスープ 《 老犬のお昼寝 》

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ある午後、裏庭で洗濯物を干していると、疲れた様子の老犬がやって来ました。その犬は首輪をしており、お腹にはたっぷりとぜい肉がついています。どこかの飼い犬であることは間違いありません。


◆老犬のお昼寝

「こころのチキンスープ １１」
（ ジャック・キャンフィールド他、ダイヤモンド社、p187 ）

ある午後、裏庭で洗濯物を干していると、疲れた様子の老犬がやって来ました。その犬は首輪をしており、お腹にはたっぷりとぜい肉がついています。どこかの飼い犬であることは間違いありません。

ところが、私が家の中に入ると、その犬もついてきました。そして、廊下をのっそり歩き、隅っこでごろりと横になって寝てしまいました。１時間後、起き上がってドアのところに行くので、外に出してやりました。

翌日、犬はまたやって来ました。そして、昨日と同じように廊下の隅っこに横になって、１時間お昼寝をしました。

それから数週間、毎日同じことが繰り返されました。不思議に思った私は、犬の首輪にメモをつけて帰しました。「お宅の犬は、毎日午後になるとやって来て、わが家でお昼寝していきます」

翌日、犬は首輪に別のメモをつけてやって来ました。「この犬は、子供が１０人いる家で飼っています。――お宅で睡眠不足を解消させてもらっているのでしょう」