電脳筆写『 心超臨界 』

手本は人を教える学校であり
他からは何一つ学べない
( エドマンド・バーク )

自分を鍛える! 《 十冊をななめ読みするよりは、一冊の本を――ジョン・トッド 》

2024-09-12 | 03-自己・信念・努力
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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どこかであいまいに仕入れた一知半解の知識がたくさんあるよりも、量は少なくても、きちんとした知識――自分が確実に身につけている知識――があるほうがはるかにましである。一つの授業、あるいは一冊の本を完全に徹底的に理解しているほうが、十の授業、あるいは十冊の本を生半可に理解しているよりずっとためになる。


『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p103 )
3章 集中力・記憶力が格段にアップする「短期決戦」法!

◆十冊をななめ読みするよりは、一冊の本を徹底的にマスターする

一つの学問をものにするのは、一つの国を征服するのと実によく似ている。

もし砦や要塞を片端から徹底的に征服していくなら次々に勝利を得られるだろうが、もしあちこちの砦や要塞を征服し残しておくと自分の背後に敵を迎えることになり、すぐにもう一度征服しなおさなければならなくなる。

ものごとをうわべだけいい加減にやるのが癖になると、このように必ず屈辱感を味わうことになり、自尊心が傷つくことになる。したがって、たとえ自己満足にすぎなかろうとも、何事も徹底してやるべきである。始めのうちはたいした進歩は望めないだろう――進歩といっても微々たるものであろう。が、これからの長い人生のうちには勝利を手にすることができるだろう。

本来有能な頭脳をそなえながらも、緻密さに欠けるばかりに屈辱を味和わわされ、無念の思いをさせられている人間を私はいやというほど見てきた。そういった人間は、あることを主張し、そして、それは誰々という著名な作家の言っていることだと言う。たとえば、「バーク(1729-97.英国の政治家、保守主義思想家)だってそう言っており、その考え方を支持しているではありませんか」。これに対して精密にものごとを考える人が、「いやバークはけっしてそんな意味で言っているのではない」と言うと、どぎまぎしてしまって、なにしろバークを読んだのはずっと昔なものでして、そういった印象を受けたように思ったものですから、などと言いわけをする。

結局この人間はそこに居合わせた人々から馬鹿にされ、自分でも自分が情けなくなるのではあるまいか。しかも、いい加減におざなりにものごとをやるのが習慣になってしまっているので、理屈をこねながら、また同じような失敗を繰り返してしまうのである。

どこかであいまいに仕入れた一知半解の知識がたくさんあるよりも、量は少なくても、きちんとした知識――自分が確実に身につけている知識――があるほうがはるかにましである。一つの授業、あるいは一冊の本を完全に徹底的に理解しているほうが、十の授業、あるいは十冊の本を生半可に理解しているよりずっとためになる。

一つの考えをより深めたい、あるいはある特定の問題点を明確にしたいと思ったら、それを完全にやり遂げるまでは中途で投げ出さないことである。あらゆる観点から検討してみなさい。それを表現する方法が幾通りあるか、またどれが最も簡潔で最も適当であるか試してみなさい。それについて詳しく述べたければ、いろいろな著書の意見にもあたってみることである。その中にはおよそ自分が今まで考えもつかなかったようなヒントを与えてくれるものもあるだろう。そして、いかなる微細な点をも充分に考慮してみるのである。

こうして自分の取り組んでいる問題を一歩一歩徹底的にマスターしていくことによって、たとえ勉強する本の数はあまり増えなくとも、実際に役立つ知識のほうはどんどん増えていく。勉強しているものの中に中途半端なことがらや納得のいかない点をそのまま残しておくことは、いい加減で生半可な知識を倍増し、混乱を招くことになり、学者どころか衒学者への道を歩むことになる。
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